スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

191年26日~30日『こんなのって……あるかい……?』



26日。
ベッドから起き上がろうとするアタシを、エルのぶっとい腕が捕まえる。
……このパターンは、もしかして……


QUKRIA_SS_0357_2017011103141875a.jpeg


や、やっぱりかっ……!

「ア、アタシはさっさと起きて朝飯が食いたいんだよっ」
「なぁに、しっぽり睦み合ってりゃあ、腹減りの虫もどっか行っちまいやすよ♪」
「んなワケあるかい! アタシは腹が減って、」
「あーねさん♪ あんまり騒ぐとペティが起きちまわァ」
「!? うぅ~~……!」

そう言われちゃ、大人しくするしかなくなるじゃないか……!
エルのヤツ、いつの間にそんな悪知恵なんざ付けやがったんだい……!?


続きを読む »

スポンサーサイト

191年21日~25日『次こそはいい試合を見せてもらいたいもんだよ』



21日。
今日は4年振りの白夜の日だ。


QUKRIA_SS_0305_20170111031227067.jpeg


「アタシがバグウェルと戦ってから、もう4年も経つんだねぇ……」
「時が経つのァ、早ぇもんでござんすねェ。バグウェルに勝って龍騎士になりなすった姐さんは、そりゃあ格好良ござんした」
「今となっては昔のコト……ってヤツさ。今のアタシは、闘士でもなけりゃ龍騎士でもない。只の女房で、母親だ」
「へへッ、そうでござんすねェ♪」

この、何でもない普通の生活が、毎日とても愛おしいんだよ。
1人で気ままに浴びる程の酒をカッ喰らって暮らして、たまに魔獣ブッ倒してたあの頃とは、本当に比べ物にならないくらい幸せなんだ。


続きを読む »

191年16日~20日『ベルカタルト……だって……!?』



16日。

「お待ち遠さまでごぜぇやす、姐さん! ささ、朝飯にしやしょう♪」

エルがテーブルの上に出してきたのは、お得意のガゾのビスクだ。
ま、見て確認しなくたって匂いで判ってたけどね。


QUKRIA_SS_0242_201701110309558d9.jpeg


「いただきます」
「いただきやすッ♪」

……うん。
エルの作ったビスクは、今日も美味いよ。


続きを読む »

191年11日~15日『ペティの子守り、してやっとくれ』



11日。
そろそろ起きてペティにミルクをやろうかと思ってた矢先に、その報せは届いた。


QUKRIA_SS_0180_20170111030725b3d.jpeg


……アモスが、危篤……

……隣のエルを見遣ってみると、何かを堪えるような、無理矢理抑え込んでるような顔して、ジッと天井を見詰めてた。

「……分かってたのかい、オマエ」
「……へェ。つい最近、もう長かぁねぇかも知れねぇと、親父から告げられておりやした」
「なんでアタシに教えてくれなかった?」
「折角、ペティが産まれて毎日幸せそうに笑っていなさるんだ。そこにわざわざ湿っぽい話を持ち込むのァ、野暮ってもんでござんしょう」
「妙なところで下手な気ぃ遣うのは、オマエの悪いところだよ。……幸せも不幸せも、一緒に背負ってくって夫婦になった時に誓っただろ」
「……それも、そうだぁなァ。……申し訳ござんせん、姐さん」

大体、当日になってイキナリ知らされる方が、よっぽど心臓に悪いってンだよ。
……ペティにミルクやって朝飯食ったら、急いで見舞いにいかないとね。

続きを読む »

191年6日~10日『今日が何の日か言ってみな』



6日。
朝、目を覚まして、すぐに自分の左隣に顔を向ける。


QUKRIA_SS_0097_20170111030333bda.jpeg


「……おはよう、ペティ」

ぷっくりとした頬を指先で触ると、くすぐったそうに少しだけ身じろぎした。


QUKRIA_SS_0098_201701110303342ee.jpeg


エルは……あぁ、1人用のベッドに移ったのかい。アイツなりの気遣いかねぇ?

「気ぃなんか遣う必要ないのに。こっちで一緒に寝た方が、温かくていいよ。なぁ、ペティ?」
「あ、ふにゅ……」
「うん?」

なんだろ、口を一所懸命動かしてる……あ、

「あぁそうか、ミルクが欲しいんだね? 待ってな、今持ってくるから」

こういう仕草ひとつでも、とんでもなく愛くるしく思えるよ。当たり前だけどさ。


続きを読む »

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。