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145年1日~6日『新しい年、新しい命』


145年、1日。
終わりがあれば始まりもあるワケで。



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「新年おめでとう!今年もいい年にしてこうな~」
「そうですね、去年に負けないくらい、いい年にしましょう♪」
「お~!」

なんかこう、去年と違う環境だからか、いつもより気が引き締まるカンジがするな。
よし、今年も張り切って魔物退治すんぞ!


「お、そうだ。新年つったら、コレ忘れちゃなんねーよな」


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「ほい、タマキ。新年の小遣いだ」
「わぁ!ありがとー!」
「無駄遣いしねーで、大事に使うんだぞ?」
「はーい♪」

ま、普段から金遣い荒い方じゃねーし、心配いらねぇと思うケドな、うん。





城の庭園とハールの庭園は目と鼻の先だ。
今年からは慌てて走らなくてもよくなったから、そこんトコは助かる。



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おー、今年も立派な天使像が出来上がってんなー。
工芸家のルシアさんは新年の祝い酒でも呑んできたのか、かなり出来上がっちまってる;
転ばないように気ィ付けろよ~;





昼は学校の成人式を覗きに行く。
今年は『ちびアル』も成人すんだよな、確か。



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つーか、今年の成人者も多いなー。
去年は入学者がいなかったから、一気に人数減っちまったんじゃないか?



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成人式も終わって、ちびアルも大人の仲間入り。
…あ、もう『ちび』って呼べねーかな。明らかにアルより背ぇ高いし;




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そんで、今年の入学者は2人だけ。


生徒数合計3人とかどんだけだよ!;

な、なんかメチャクチャ寂しいな…;





家に帰ったら、タマキがまたプレゼントをくれた。


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…まぁ、なんとなく展開は読めてたケドな;
ありがとな、タマキ。











4日。


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イスマエルってんで思わずビックリしちまったが、今回は殿下の方らしい。
いよいよ王家も磐石ってカンジだ。



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女の子か~。てコトは、未来の女王様だな。
てか、今日は間違っても陛下と鉢合わせないようにしとかねぇと。
また明け方まで孫の話に付き合わされるのがオチだ;








夕方は豊穣の広場で料理コンテスト。
一昨年はお義母さんが出場してたけど、今年はお義父さんが参加してる。



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お義父さん、料理なんか出来んのか?とか、心配半分で観てたら、


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まさかの優勝だった…;
いや、思い出してみれば、ソリナス家の家事全般はお義父さんがやってたって、タバサが言ってた気が;

ああもう、案の定ステージ上で号泣してる;
と、とりあえず一言お祝いしてやんねーとな、うん;



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「お、お義父さん; 優勝おめでとうございます…」
「グスッ…ありがとうぅアヅマ君んん!!僕お店がんばるからっ…!お友達とゴハン食べに来てねぇぇ!!」

お義父さん、もうハンカチじゃ間に合わないっす!; 多分タオルとかにしといた方がいいっすよ!!;








5日。
最近はめっきり春めいてきて、ずいぶん過ごしやすくなってきた。



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こうポカポカしてっと、つい芝生の上とかで昼寝したくなっちまうんだよなー。


その日の深夜、明け方近くになった頃から、いよいよタバサの陣痛が始まった。







明けて6日。
2人目の出産ってコトもあってか、タマキの時より落ち着いてる様子で、タバサはベッドに横になって陣痛に耐えてる。
俺はというと、やっぱり出来るコトなんか限られてて、前回と同じように手を握って励ましてやることしか出来ない。



「母ちゃ、痛いの?だいじょうぶ??」

よっぽど不安なのか、普段めったなコトじゃ泣かないタマキが、目一杯涙を溜めて、ベッド脇に座ってる俺にしがみついてきた。

「心配しなくて大丈夫だ。無事に赤ちゃんが産まれてきますよーにって、父さんとお祈りしてような?タマキ」
「うん…」
「…ふふ、応援お願いね、タマちゃん」


そうしてる内にハーティさんも来てくれて、出産の準備が始まる。
慌しい雰囲気の中、タマキは落ち着きなくリビングと寝室を行ったり来たりしだした。



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「う、産まれ、る…!」
「タバサさん、頑張って!もう少し、あと一息よ!」
「がんばれ、タバサ…!」

そして、


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タバサが大きく息んで、その直後、大きな産声が上がった。


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俺に似た黒髪の、今度は男の子が産まれた…!


「よくがんばったな、タバサ…。ありがとう」
「あなた…」
「母ちゃ、もう平気?痛くなくなった?」
「うん、タマちゃんがお祈りしてくれてたおかげで、ママはもう平気だよ。ありがとう…」



新しく産まれてきた息子の名前も、タマキと同じように俺とタバサの名前から一文字ずつ取って、『アサヒ』って名前にした。


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今はタバサの腕の中でスヤスヤ眠ってる。
タマキも、恐る恐るだけど頭を撫でてやったりして、早速『姉ちゃん』っぷりを発揮してんのがまたカワイイ。



「あなた、そういえば今日のお昼に、アルドヘルムさんとお約束があるんじゃなかったですか?」
「あ、忘れてた。…大丈夫か?タバサ」
「私は大丈夫ですから、あなたは楽しんできて下さい」
「…悪ィな、ちょっと行ってくる。タマキ、母さんとアサヒを頼むぞ」
「はーい!いってらっしゃーい♪」







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「2人目、産まれたんだってね。おめでとう!」
「おう、サンキュー。…お前もいい加減所帯持って、落ち着いたらどうだ?」
「そうしたいのは山々なんだけどね。こればっかりは、オレの気持ちだけじゃどうしようもないよ」
「…んー…まぁそうだけどな」

ホント、コイツの為にも早くガリーナには落ち着いてもらいてぇもんだ;

「あ、そういえばオレ、今年の選抜試合に出場することになったから」
「今年は闘士の選抜試合だもんな。やっぱ親父さんが張り切ってんのか?」
「はは、それもあるけど……キミには負けてらんないからね。オレも頑張ろうと思って」
「…そっか。応援してっから、今年はゼッタイ勝ち上がれよ」



帰り際、トーナメント表を確認しに行く。


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アルの1回戦は10日。
また緊張してたら、心のともしびを贈ってやろう。

あ、市場でアサヒのミルクも買ってかないとな。













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2人目の子は男の子でした!
カラーリングはまたしてもアヅマ君似w お顔判明が楽しみです♪

アルドヘルム君は選抜試合に2度目の挑戦。やっぱり闘士を選ぶあたり、何かしら思い入れがあるのかなーと思ってしまいます。
頑張れ、応援してるぞ!><ノ

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ちょっと一息。『NPCの家族紹介 2』


アヅマ君も親衛隊員になって周囲の環境が変わったので、ここらで一つ新しいNPC紹介をば。


まずは親衛隊の家1にお住まいの、ピッチニーニさん一家。


QUKRIA_SS_0157_20121029195521.jpeg親衛隊長のクラウディオさん。

日記中では誕生日を迎えて壮年になってますw
隊長にふさわしく、『冷静沈着』なイケメンさんです♪
まだ歳若いので、隊長の座はしばらくクラウディオさんで安定してそうですね。



QUKRIA_SS_0155_20121029195502.jpeg奥さんのベアーテさん。

クラウディオさんとは同級生だったんですね。
しかし『求道者』ってカッコイイなー!仕事ポイントもなかなか。働き者なんですねー^^



QUKRIA_SS_0156.jpeg一人息子のアルドヘルム君。

過去記事に出てきた、『ちびアル君』ですw
学生最後の年に『こども大将』の称号も獲得して、さすが親衛隊長の息子!ってカンジです♪
将来が楽しみ^^






親衛隊の家2にお住まいの、アルドニンさん一家。


QUKRIA_SS_0158.jpeg親衛隊副長のユリアさん。

学校の先生も兼任してらっしゃいます。
なんだろう…お義母さんといい、『ユリア』って名前のNPCは戦士向きなんでしょうか…;(違)
しかしこちらのユリアさんは『むじゃき』で裏表なくて、明るいイメージ。
ビジュアル的にも包容力ありそうですw



QUKRIA_SS_0158-2.jpeg旦那さんのヤニックさん。

こちらのご夫婦も同級生。ちなみに、選抜試合決勝の相手は、このヤニックさんでした。
ごめんよ、ヤニックさん…優勝は頂いちゃったんだぜ…w
でも一応、副候補ではあるみたいですし、まだチャンスがあるかもですよ!



QUKRIA_SS_0159.jpeg一人娘のイレーヌちゃん。

赤いヘアピンが似合っててカワイイです♪
タマキちゃんと同い年でお隣さんだから、仲良くしてあげてね^^
しかしケンカに強そうなお顔をしてらっしゃるww








親衛隊の家4にお住まいの、ファルキさん一家。


QUKRIA_SS_0160.jpegアヅマ君と同じ平隊員のルーファスさん。

『こびない性格』か…カッコイイぜw でもちょっと生え際が危な…いえ、なんでもないですw
若い頃はもっとイケメンだったんだろうなー♪



QUKRIA_SS_0161_20121029195609.jpeg奥さんのフローラさん。

んー、この国では同級生同士のカップルが多いんですねー。
『良く気がきく』フローラさん、良妻賢母のオーラが漂ってますよ…!w
なんかこのご夫婦を見てると、ファルキ家は亭主関白な気がしてきましたw
でもフローラさん、いざとなったら旦那さんより力が強いんだぜ…!ww



QUKRIA_SS_0162.jpeg一人息子のジーノ君。

144年の内に1歳になってお顔判明したんですが、彼はお母さん似でしたw
うん、性格もどっちかっていうとお母さんに似てるっぽいしね^^
イレーヌちゃんと一緒に、タマキちゃんと仲良くしてあげてほしいです♪







あと、おまけでイスマエル王家のお姫様。


QUKRIA_SS_0179-2.jpgエルマ王女。

ううむ、これは将来ベッピンさんになるに違いない…!w
赤いリボンと縦ロール、まさに『お姫様』!ww
主君と家臣って間柄だと思いますが、親衛隊の家のチビッ子たちと仲良く遊んで下さい♪








とまあ、新しいご近所さんNPCの紹介でした♪
フランキーさんたちドールマンさん一家とも、変わらず仲良くさせてもらってます^^

144年22日~30日『初仕事』

22日。
新しい家で迎える、最初の朝。



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俺が親衛隊入りして、案の定タバサは凄く喜んでくれて。
タマキなんか、はしゃぎすぎて昨日は中々寝付いてくれなかった;

これからは俺、親衛隊員としてもお前らを守ってやるからな!






親衛隊員の平常時の仕事は、モレの花茶の茶葉を精製、加工して、市場に卸すコト。
城の庭園内にあるモレの木から花を採って、それを自宅に持ち帰って加工する。



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黙々と花を摘んでると、魔物の接近を知らせる鐘が鳴った。

(うお!?早速きやがったか…!)

俺は作業を中断して、急いでカルナの森へ向かった。






…って、

ちっさ!!なんか魔物ちっさい!!;

い、いやいや、いくら極小でも魔物は魔物なんだ、油断は禁物だ、うん;


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親衛隊員全員で、魔物をフルボッコにする。
戦いは徐々に激しさを



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…増さなかった。

瞬殺でした。


うーん; 初出撃はちょっと拍子抜けだったな…;

思い思いに解散していく親衛隊メンバー。
俺も、茶葉の加工を再開することにする。






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自宅にあらかじめ設置されてた器具で、茶葉を加工中。
普通は緑色の茶葉になるが、特に良く出来れば、キレイな紅色になる。
今日は結構多めに加工出来たな。










23日、昼。
タバサと劇場へデートしに出掛けた。

前とは違って、今は親衛隊員のユニフォームだから、キスする時は帽子がジャマだな;



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24日。
タバサの誕生日。
今年もあの珍しい花が手に入らなかったから、ララの花束を贈った。

んー、やっぱタバサにはローラの花よりララの花のが似合うんだよなー。



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25日。
今度は俺の誕生日だ。



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自分のケーキ用意すんの忘れてたから、マフィンで代用。





それからモレの花を摘みに行こうとしてたら、魔物接近の報せが入った。
ったく、ヒトの誕生日にまで出てくんじゃねーっての!






今日はこないだと違って、デカイ魔物が出てきた。
うわ、なんか目がいっぱいあって気持ち悪ィ;



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なんとか撃退成功して、みんなで一息つく。
なんとなくクラウディオさんに話しかけてみたら、俺と同じで今日が誕生日だったらしい。



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おお、確かに一気に老け……や、なんでもないっす;

おまけに、



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ユリアさんも誕生日が一緒だった。
親衛隊員4人中3人が同じ誕生日だとか、結構珍しいんじゃねーかな?










26日。
なんか昨日自分の誕生日ケーキが用意出来なかったのが悔しくて、朝っぱらから勢いに任せてケーキやらタルトを作りまくった。



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あー、満足満足♪

「わぁ、ケーキいっぱい!」
「ん?食べるか?タマキ」
「いいの!?食べたい食べたい!」
「ははっ♪じゃあどれか好きなの選びな♪」




タマキと早目のティータイムを楽しんで、仕事に戻る。

あ、そういや今日って、エルマ姫の1歳の誕生日じゃなかったっけ?
どれどれ、ちょっと会いに行ってみるか。



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おお~。なんつーか、こう…生粋のお姫様ってカンジだ。いや、実際お姫様なんだが。

将来は、イッポリート様みたく、キリッとした美人になるんだろうなー。








夜は久々に、アルと飲みに行った。


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とりあえず親衛隊入りしたことをアルが祝ってくれて、お互いに近況報告なんてしてみる。
……相変わらず、コイツはガリーナと付き合ってるらしい;
うーん…友達としてどうにかしてやりたいが、こればっかりはなぁ…。
俺にゃ『ガンバレよ』ってしか言えねぇよ;










30日。
気付けばもう年の瀬だ。



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「はー…生き返るな~」
「今年はいろんな事がありましたね」
「だな。飛躍しすぎてカッ飛んだ年だったな」
「ふふっ、本当に」

誰もいない公衆浴場で、夫婦水入らずってのもなかなかいいな。
のんびり湯船に浸かりながらゆったり会話して、俺たちは夫婦の時間を満喫した。






夜、家に帰るとタマキが駆け寄ってきて、


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おお!?なんだなんだ、初めてタマキからプレゼント貰ったぞ!
なんかカンゲキだ…!何くれたんかな~?



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………うん。えっと……うん…;
コレ、父さんが作ったヤツだよ、な?タマキちゃん…;


「父ちゃ、嬉しい?嬉しい??」
「Σえ゛っ!?; あ、ああ、もちろん嬉しいぞー!?わーいクッキーだー!; ありがとな、タマキ~♪」
「えへへ、どういたしましてー!」


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…ったく、可愛すぎて参っちまう。
来年もよろしくな、タマキ。病気なんかしないで、元気に育ってくれよ。










「ふふっ♪そんなことがあったんですか」

少し遅く帰ってきたタバサに、さっきあった出来事を話して聞かせる。

「まぁぶっちゃけ、タマキがくれるモンならなんでも嬉しいけどなー」
「そうですね♪」
「…コイツは一体どんな子に育ってくれるんだろうな?」

隣に座ってるタバサの、だいぶ大きくなった腹に手を当ててみる。
もうあと1週間もしない内に、会えるんだな。


「きっと、この子も可愛くていい子に育ってくれますよ」
「そりゃそうだろ。俺とお前の子なんだから」
「あなたったら」

クスクス笑うタバサに、言葉の代わりにキスを贈る。

今年も1年ありがとう。

来年もよろしく。



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初めて魔物退治しましたー!魔物ってこんななんだーとか、色々見れて面白かったです♪
モレの花茶葉を卸す仕事を始めてから、お財布がホクホクしすぎてます…!
今まで高価で手が出せなかったインテリアも、買えるようになって嬉しいですw

タマキちゃんからプレゼント貰ったのは初めてだったので、素で嬉しかったんですが…何故に父さんお手製クッキーなんだい…?; まぁ、これも子供ならではってコトでw

144年20日、21日『それぞれの想い』


20日。
毎年恒例の日食、そして星祭りの日。
昼近くに東側の大通りを歩いてると、今まで見たコトのない生き物を見掛けた。



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(うおっ!?何だアレ!?; あ、もしかして、アレがメギアってヤツか…?)

星祭りの前日になると、みんなが口々に今年は来るとか来ないとか話してた『メギア』。
スゲー、俺初めてみたぞ…。





夜になったらお決まりの復活の儀に参加する。


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2人目の子も、無事に産まれてきますよーに!









21日。
まだ目が覚めてない俺の耳にも、朝一の報せが届く。



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んー。そっか、ソリナスさん家で子供が産まれたのかー。めでたいめでt


QUKRIA_SS_00022-2.jpg ←ソリナスさん。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





QUKRIA_SS_00020-1.jpg ←ソリナスさん。








「Σあああああああああ!!?;」ガバァ!!


………まさかこのタイミングで義弟が増えるなんて思ってなかった;









「…えー…このたびはご出産オメデトウゴザイマス…;」


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「なんだい。言いたいことがあるんならハッキリ言いな」
「メッソウモゴザイマセン;」

お義父さんは………うん、もう言う必要ねぇか。いつも通り号泣してるだけだもんな;
タバサは最初の内こそ驚いてたが、今は嬉しそうに弟をあやしてる。



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「ま、タバサが嫁に行ったところにまた1人増えただけさ。前と変わりゃしないよ」






ソリナス家からの帰り道、隣を歩いてたタバサがポツンと呟いた。

「ママったら、ああやって普段は強がってるんですけど、ほんとは結構寂しがり屋だったりするんですよ」
「…そっか」

ああ、俺があの人からタバサを取り上げちまったから、寂しくなったんだろうな。
親になった今の俺になら、その気持ちが理解できる。

ホントに、誓い通りタバサを一生かけて幸せにしないとな。






その日の夕方。
親衛隊の家ってどんなんだろうって思って、城の庭園を見学してると、ポンと肩に誰かの手が乗っかってきた。


「キミ、先日の選抜試合で優勝したアヅマ・アカツキ君だろう?」
「?」

振り返ってみると、そこには『勇者』クリスティンさんが。

「あ、ハイ!アヅマは俺ですけど…?」

うわ。面と向かって話すのなんて、初めてだ。
なんかキンチョーする;


「ちょっとキミに大切な話があってね。今、少し時間あるかい?」
「ハイ、もちろんです!」

大切な話…って、なんだろう?

「ん、実はね。私は親衛隊を引退することに決めたんだよ。そこで、だ」

クリスティンさんは一拍置いてから、改めて俺に向き合った。

「親衛隊員候補であるキミに、私の席を譲ろうと思うんだが…受けてもらえるかな?」
「え。それって…」
「キミに、私の後釜を頼みたい」


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「……俺は、構いませんし、むしろ勇者のクリスティンさんから後を任されるなんて、光栄です。…けど、クリスティンさんはそれでいいんですか?」

勇者にまで上り詰めたクリスティンさん。
だけど、まだバグウェルとの決着が着いてないじゃないか。


「…フ。キミが何の事について訊いているのか、解っているよ。けれど、私はあれで満足だったのさ」
「…ホントに?」
「誓って。…負けはしたが、悔いてなどいない。あれは大変な栄誉だった。だからかな、私はもう『戦士』でいることに飽いてしまった。それよりもこれからは、夫と子供の為に1人の『妻』として、『母』として生きていきたいんだ」


……そうか。

この人はこの人なりに、もう自分のデッカイ夢を、叶えちまったんだな。


「………分かりました。責任持って、引き継がせてもらいます」
「そうしてもらえると有り難い。…ん、良い顔をしているね。後は頼む」
「はい!」


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―――――――――――そして。


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俺は晴れて、親衛隊の仲間入りを果たした。
新しい俺の住居は、親衛隊員の家3。



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「うわ、ここが新しい家か!内装が前んトコと全然違うなー」

フランキーさんたちに、後でちゃんと挨拶しに行かなきゃな。
とりあえず、今はタバサたちの到着を待とう。

きっと、2人とも驚くぞ。













*****************************************************************************************

誰か交代してくんないかなーとか思ってウロウロしてたら、なんと一番歳若いクリスティンさんが代わってくれましたw
嬉しいけどなんかフクザツ^^;
今までの畑でニゴは採れなくなっちゃったけど、ポトは採れるっぽいんで安心したんだぜ!w

144年14日~19日『一歩前進』

14日。
いつもなら大人しく家で留守番してるタマキが、今日はクッキー片手に俺にくっついてきた。



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こういうのも悪かないな……ヒヨコみてぇでカワイイ♪



仕事をキリのいいトコで終わらせて、今日の試合をそのままタマキと観に行って。
家に帰ったら、タバサがいつも以上にニコニコしながら出迎えてくれた。

「おかえりなさい!あなた、タマちゃん♪」
「ただいまー!」
「おー、ただいま。…なんだ?なんかイイコトでもあったのか?」
「ふふっ♪とってもイイコトがありましたよ。私たちみんなにとって、凄く幸せなコトが」
「???みんなにとって…?………!?」

もしかして…!

「また、赤ちゃんができたみたいなんです♪」


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「やったっ!!でかしたぞ、タバサ!!タマキ、お前姉ちゃんになるんだってよ!!」
「ねーちゃん??」
「タマちゃんに、弟か妹ができるんだよ♪」
「ほんと!?やったぁ!」


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予定日は、来年の6日。
よぅし、明日っからまた、フギ釣らないとだな!









17日。
今日は俺の第2試合。相手は、今年の大食い大会で優勝したケイさんだ。



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大食い大会じゃアンタに負けたが、試合じゃそうはいかないぜ!


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結構な差をつけて、2戦目は余裕を持って勝つことが出来た。
よし、次は決勝!優勝まであと一歩だ!










19日。

「あなた、いよいよ決勝戦ですね!」
「おうよ。応援よろしく頼むぜ?」
「もちろんです!タマちゃんや、この子も一緒に応援してますから」


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そう言って愛し気に腹を撫でるタバサ。
…そうだな、腹の子の為にも、精一杯がんばろう…!








毎年のことだが、決勝戦はいつもより観客たちの熱気が増してる。
歓声なんか、大きすぎて鼓膜がビリビリ震えてやがる。


(いよいよきたぜ、決勝戦…)


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相手と向き合い、ゆっくり構える。
さすが決勝まで進出しただけあって、相手も物凄い気迫だ。


(…集中しろ、気圧されるな。大丈夫、落ち着いていけば勝てる…!)

大きく、しかし静かに深呼吸する。

一拍置いて、試合開始のゴングが鳴った。



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一進一退の攻防戦。
スキのデカイ大技は危険だ。ここは威力は低いが小~中技で確実に点を稼ぐのがベスト。
点差も、まだ俺の方が有利。けど、気を抜いちゃいけない。


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相手の動きを読みながら、攻めと守りを使い分けていく。
そうやって戦い続けてると、神官の声と一緒に試合終了のゴングが鳴った。

どっちだ…?どっちが勝った…!?













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「…っっ!!!よっしゃーーーーー!!!」


自分でも、無意識の内に叫んでた。

観覧席にいたタバサが泣き笑いしながら駆け寄ってきて、飛び付いてきた勢いで思わず一緒に倒れそうになる。

だけど、そんなコト、今はどうだっていいんだ…!!


「勝った!!俺、優勝したぞ、タバサ!タマキ!」
「はいっ……はい!おめでとう、あなた…!」
「父ちゃ、すごく強かったね!やったねー!」

応援に駆け付けてくれてたアルも、一緒に優勝を喜んでくれた。
俺、やっと戦士候補になれたんだな…!



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てか、優勝賞金ってこんなに貰えんのか!
俺、今までこんな大金持ったことなんてねぇぞ;

家に帰ってみると、副賞も届いてた。たまーに川で釣れる、ヒトデ的なヤツだ。
…うん、コレはちょっとビミョーだな;


「タマキ、明日は星祭りだし、小遣いやろうな♪」
「わぁっ!いいの!?父ちゃ、いつも『カネがねぇ』ってタメイキついてるのに!」
「Σちょ、ドコできいてた!?っていうか忘れなさい!父さんちゃんと金あるから!」


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こ、子供ってのは油断なんねぇな…!!;
確かに果物用のバスケットがやたら高くて、財布がピンチだったりはしたケド!;


「あなた、今日はほんとにお疲れ様」

労いの言葉とキスが、タバサから贈られる。


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「ああ、やっと夢が1つ叶った」
「移住してきた時からの夢、全部叶えて下さいね」
「やってやるさ。だから、お前たちも応援しててくれよ」

今度は俺からタバサへキスを贈る。
ついでに、そんな俺たちを見上げてたタマキにも。

俺、ゼッタイ夢を叶えてみせるからな。















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やったー!優勝だぁぁ!!><ノ
今の親衛隊員の誰かと交代できれば、晴れて親衛隊の仲間入りです♪

そして2人目の懐妊報告!来年の楽しみが増えました♪
今度は男の子かな~?それともまた女の子かな~?^^
いやはや、楽しみですw

144年11日~13日『選抜試合初戦』


11日。
今日はタバサの試合がある。



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「…ていうかお前さ、なんでまた選抜試合に出ようとか思ったワケ?;」
「あら、おかしいですか?これでも私、地道に訓練してるんですから。自分がどれくらいのものなのか、試したくなっちゃったんです」

息巻いてるタバサとは対照的に、俺は溜息をついた。

「んー…まぁいいケドよ; 頼むからケガなんかしないでくれよ;」
「大丈夫です!その代わりちゃんと応援してて下さいね♪」
「あたしも応援するー!」
「うん、ありがとう、タマちゃん♪」

……はぁ。こーいう時も持ち前の積極性発揮するとは思わなかったぜ;
とにかく夜は、ちゃんと応援に行かなきゃな。

朝メシを食い終わって、俺とタバサは仕事に出掛ける。
誕生日に俺が贈ったイムぐるみを抱きかかえて、タマキが玄関口で見送ってくれた。



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畑でポトとニゴを適当に収穫して、果樹園で果物を採って。
昼間はそうこうしてる内に、あっという間に時間が過ぎた。

そして陽が暮れる頃、俺はタマキを連れて闘技場へ行った。


「父ちゃ。母ちゃ、勝てる?勝てる??」
「んー、どうだろうな~。分かんないケド、母さんが勝てるように一緒に応援ガンバろうな~?」
「うん!」

タマキとそんな会話をしてると、場内が一斉に沸き立った。
今日の試合の主役、タバサとシーザー殿下の両選手が、リング上に現れたからだ。


「タバサー!ムリすんなよー!;」
「母ちゃー!ガンバレ~!」

歓声の中、いよいよ試合開始のゴングが鳴り響く。


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けど、タバサの攻撃はことごとくブロックされて、全くと言っていい程通用してない;
一方、殿下の方は小技を当てて、着実に点を稼いでいってる。

あれよあれよという間に、試合時間30秒は過ぎていって………



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結局、殿下の勝ちで幕を閉じた。

うーん、残念だけど、ケガなんかしなくて良かった;


「よ、お疲れ」

ヘトヘトになってリングから降りてきたタバサに、声を掛けにいく。


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「はぁ、負けちゃいました~…」
「チャンスならこれから先いくらでもあるだろ。マジメに鍛えときゃ、いつか勝てるって」

そう言って頭をグリグリ撫でてやると、いつもの調子で笑顔を返してくれた。

「そうですね!私、頑張ります!」
「母ちゃ負けちゃったけど、カッコよかったよ!」
「エヘヘ、タマちゃんありがとうね♪」

帰りは、親子3人で手を繋いで帰った。
タマキが真ん中で、両端に俺とタバサ。繋いだタマキの手を通してタバサの温もりも伝わってきてるような気がして、俺はなんだか嬉しくなった。











12日。
今日は夏至だ。フギの燻製も用意したし、これで夏バテ対策バッチリだな!


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夜は闘技場で試合観戦。
今日の試合は義弟ミハイルと、その恋人アンバーの、恋人対決だ。



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いろんな意味で大丈夫なのかミハイル;
まさかお前らの今後の関係に差し障ったりしねぇだろうな;



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ゴングが鳴って、試合開始。


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残り時間半分になったケド、ミハイルの方がちょっと劣勢だ。
やっぱカノジョは殴り辛ぇよな~;



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…で、勝ったのはカノジョの方だったワケで。
まぁ、負けても恨みっこなしってコトで、あんま気にすんなよ、ミハイル;









13日。

「ねー、父ちゃ。わたしって、何ベンキョーしたらいいのかな?」
「んー?なんだ急に?タマキはまだ学校行くにゃあ早ぇだろ」
「でも気になるんだもん!おとなりのクリスちゃんは毎日ガッコー行ってて楽しそう!」
「うーん、そうは言ってもなー」
「あたしも、早くガッコー行きたいな」
「タマちゃんがもうちょっと大きくなったら、ちゃんと行けるよ。だから早く大きくなれるように、好き嫌いしないでミルクもちゃんと飲めるようにならないとね?」
「はぁい…」


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タマキが成長してくれるのは嬉しいケド、そしたらそれだけ早く親元から離れるってコトで。
それはそれで、なんか寂しい気もするな。


「あ、そうだタバサ」
「はい、なんですか?」
「今日は何の日か覚えてっか?」
「もちろん♪私たちの結婚記念日です」


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「2回目のな」
「これからも、よろしくお願いします♪」
「そりゃもちろん。ずっと一緒だぜ」









13日。
いよいよ俺の選抜試合初戦の日だ。

………の、前に。昼はタバサと約束してたからラナンの橋へ。



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「試合、頑張って下さいね。タマちゃんと一緒に応援してますから」
「おう。やれるだけやってやるさ」

お前にもタマキにも、いいトコ見せなきゃな。






そして、ついにその時はきた。


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観戦してる時は観客席の声が大きくてうるさいくらいなのに、自分がリングに上がってる時は、不思議といろんな音が遠くに聞こえる。
睨み合いの中ゴングが鳴って、最初に動いたのは俺だった。

俺が一撃喰らわせても、相手もすぐカウンターしてきて、息つくヒマもないくらい気が抜けない。



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(残り時間、あとどんだけだ?もう、半分くらい過ぎた頃か?)

時間の感覚なんて、もう分からなくなってる。

(…いけるか?どうだ…!?)

相手の攻撃をかわして、俺が渾身の一撃を放った瞬間、


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審判役のアスター神官が、試合の終了を告げる。

…105対195。俺の、勝ちだ。



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「父ちゃ、やったねー!」

駆け寄ってきたタマキを抱き上げて肩に乗っけてやると、ぎゅっと頭を抱き締められた。

「見てたか、タマキ!父さん勝ったぞー!」
「勝った勝った!」
「あなた、お疲れ様です♪」
「おう!」

まあ、今日はほんの初戦。本番はこれからだ。
残りあと2試合。気ィ引き締めていかねーとな!














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タバサちゃんとミハエル君は残念ながら初戦敗退でした。
うーん、姉弟対決とか見てみたかったなぁ><

とりあえず、アヅマ君は次の試合も頑張ります!!

144年9日『ハッピーバースデイ』


9日。
今日はタマキの1歳の誕生日。
誕生日ケーキも準備してるし、プレゼントもバッチリだ!

リビングでテーブルの下に隠れて、タバサと一緒にワクワクしながら、タマキが起きてくるのを待つ。

朝1刻の鐘が鳴ってしばらくした時、小さな女の子が眠たそうに目を擦りながらリビングにやってきた。


『今だタバサ!』
『はいっ!』

小声で示し合わせて、俺たちはテーブルの下から勢い良く姿を現した。

「誕生日おめでとー!タマキ~!」
「おめでとう!タマちゃ~ん♪」

タマキは最初、何が起こったか分からないといった様子だったが、俺やタバサ、テーブルの上に置かれたケーキを順番に見て、パァッと花が咲くみたいに笑った。

「やったぁ!うれしいっ♪父ちゃ、母ちゃ、ありがとー!」


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早速家族みんなで食卓について、タマキにケーキを取り分けてやると、うまそうに食ってくれた。

こんなに喜んでもらえるなら、張り切って作った甲斐があったってもんだ♪

…ああ、でも、こうして見てみると、タマキはどっちかっていうと俺似…なのかな。
髪のクセのつき方と、眉と口元はタバサに似てる気もするけど。

……まあどっちにしたって、


「カワイイなぁ~♪」

ケーキを頬張ってるタマキの頭を撫でながら、思わず口に出してしまう。
そんな俺を見て、タバサはクスクス笑った。


「タマ、これからもずっと一緒だぞ」
「うん、いっしょ~♪」
「他の野郎になんか、ゼッタイ嫁にやらねぇかんな♪」
「もぅ、あなたったら!」


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つっても、大人になったらいつか俺の手元から離れていっちまうんだろうな~…。
う………想像したら切なくなってきたぞ…;


「父ちゃ、父ちゃ、あたしね、おっきくなったら『エナの子』になりたいの!」
「ほっほー、エナの子か~」
「ね、あたし、エナの子になれる?なれる??」
「そりゃもちろんだ!なんたって父さんと母さんの子なんだからな!きっと国一番の美人になるぞ!」
「ほんと?母ちゃ、母ちゃもそう思う??」
「うん、タマちゃんならきっとなれるよ♪ママ、応援してる!」


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いやもうマジで、お前ならなれる!ガンバレ、タマキ!

「お!そうだタマキ、プレゼントもあるぞ~」

言いながら、テーブルの下に隠しておいたぬいぐるみ3点セットを大げさに取り出して見せる。

「じゃん!イムぐるみにココイぐるみにラダぐるみだっ!」
「わぁ!ぬいぐるみいっぱい~!」
「よかったね~、タマちゃん♪」
「うん!父ちゃ、ありがと!」


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………どれがいいか全然分かんなくて、この際まとめ買いしたってのは秘密にしとこう。

タマキはイムぐるみが特に気に入ったらしくて、楽しそうに話し掛けたりなんかしながら遊んでた。







夜、タマキを寝かし付ける時刻。

「なあ、タマキ」
「なぁに?」
「タマキは、父さんのコト好きか?」

ちょっとドキドキしながら返事を待ってみる。

『別に?』なんて言われたらどうしよう; たぶん俺、当分立ち直れない;


「うん、あたし、父ちゃ大好き!」
「!!!」

うおおお!?ナニコレ、メチャクチャ嬉しいんですけどっ…!!


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「父さんもタマのコト大好きだぞー!」
「わーい♪」

やっぱり、嫁になんかゼッタイやらない。

俺がそんな決意をした翌日の選抜試合、闘技場では。





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独身時代、俺のタバサにちょっかい出してきやがったフレッド・ガッリ君が、酒場の主に敗北してましたとさ。
…後からタバサに聞いたんだけどよ。……んなヤツの応援なんか行くんじゃねぇっての……













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やっとこさ、タマキちゃんのお顔が判明しました!
うむ、お父さんと同じ顔系統みたいですな!
でもこの髪型は初めて見たかも。なんだか新鮮♪


144年1日~8日『選抜試合は波乱の予感』

144年、1日。


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「新年おめでとう」
「おめでとうございます」
「だぁ~!」


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3人で迎えた、新しい年。
こうやって、新年の挨拶を家族で交し合うのっていいな。








今年も新年早々、ククリア国民がハールの庭園に集まる。


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お隣のアレットさんとも挨拶。近所付き合いは大事だもんな、うん。


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今年もククリアが平和でありますよーに!
あと、無病息災と家内安全も!









新成人の面子を確認しとこうと思って、昼は学校に行ってみた。
今年もセルゲイさんは先生として参加してる。



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ボチボチ人が集まりだしてきた中、見知った顔が視界に飛び込んできた。


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ん?ああ、そっか。お前も今年成人するんだっけ。……忘れてたわ;

と、いうことは。


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あはは…お義母さんは相変わらず仏頂面で;
お義父さんは……あぁもう式始まる前から号泣っすか; こっちも相変わらずだわ;



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まぁ、つつがなく成人式も終わったワケで。


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ミハイルも無事に大人の仲間入り。
おぉ、結構いい男になったじゃねーか。

今年は入学する子供がいなかったから、入学式はなかったな。







それからテキトーにブラついて、夜になったら雪が降ってきた。
やけに冷えるなーと思っちゃいたんだよなー。

早いトコ家に帰ろうと早足で急いでると、タバサがこっちに走ってくるのが見えた。


「あなた、ここにいたんですね♪」
「ああ、今帰ろうとしてたトコ。…つーか、雪降ってきちまったな~」
「そうですね…今日はいつもより暖かくして寝た方がよさそうです」


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「ま、たまには雪もいいモンだな。こう、幻想的、っつーかさ」
「ふふっ、そうですね♪こうやって見てると、とってもキレイ…」

お前の方がキレイだ。
…なんて、そこまで口に出すのはやっぱまだ恥ずかしくて。

代わりに俺は、タバサの肩を抱いて家路についた。











2日。
セルゲイさんの後を、子供たちが列になってゾロゾロ移動してるのを発見。

気になってついてきてみたら、新学期の遠足だった。



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…さすがセルゲイさん。先生姿が板に付いてるぜ…。





その日、家に帰る前に公衆浴場でひとっ風呂浴びてると、アルのヤツも浴場にやって来た。
つっても、メガネがねぇからだいぶ接近してきたトコで判ったんだけどな;


「やあ、奇遇だね」
「おー、アルか。どーよ、カノジョとはうまくいってんのか?」
「うん、そこそこ順調かな」
「あー、そう。順調…ね…;」

…言えない。やっぱり本人目の前にしたら、『お前のカノジョ何股かけてっかわかんねーぞ』なんて、とてもじゃねぇが言えない;

そんな俺の苦悩もいざ知らず、アルは何か湯船の中を覗いてる。…ように見える。


「…ふふん。カラダはオレの勝ち、だね」


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あ。
なんか今カチーンときたぞ。


「………いーや、俺の勝ちだな」
「いやいや、オレの勝ちだね!」
「いーーーや!俺のが勝ってるな!」
「………」
「………」

その後、野郎2人の不毛な争いは、両方のぼせるまで続いた。









4日。
今日もいつもと変わらない朝…と、思ってたら、思わず飛び起きるような知らせが。



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…なんと、王太子のシーザー殿下が、今日結婚するらしい…!

去年成人したばっかだってのに、随分早ぇなオイ;



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で、このコが王太子妃になるのか。
…あれ?去年見掛けたカノジョと違うみたいですけど、殿下…?;






まぁとにかく式は始まったワケで。
さすが王族の婚礼だけあって、参列者もそうそうたるメンバーだ。

各国の使節まで招待されてて、それぞれ祝辞を述べてる。


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いやー、去年は王女サマも産まれたし、これでますます王家は安泰だな。






夕方からは、恒例の料理コンテストが例年通り開催された。


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今年の優勝者も、去年に引き続きリナさんに決定した。
2年連続優勝か、スゲェな~。












5日。
今日と明日は、選抜試合の参加受付がある。
もちろん俺も参加登録した。



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(おっし!登録完了!)

俺にとって初めての選抜試合。
なんだか待ち遠しくて胸がドキドキする。

…一体、どんなヤツらと対戦できんのか、今から楽しみだ。






昼。
釣り餌を買って農場前の市場通りに出たとたん、

「アッヅマさーん!」
「Σおうふっ!?;」

…誰かがイキナリ、タックルかましてきやがった;
誰だコンチクショウ…!


「…って、なんだよミハイルじゃねーか。イキナリぶつかってくるんじゃねーよ;」
「はっはー!ゴメンゴメン!♪」
「んだよ、なんかムチャクチャご機嫌じゃねーか」

俺がそう言ったと同時に、ミハイルがズイッと乗り出してきた。

「やっぱ分かっちゃう?実はさー…俺、カノジョ出来たんだよね♪」


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「おー!よかったじゃねーか!んで、相手は誰なんだ?」
「ふっふっふ。俺の同級生の、アンバーなんだ♪もームチャクチャカワイイんだなー、コレが♪」
「ほうほう、ナルホドな。ちゃんと大事にしてやるんだぞ?」
「わーかってるって!そんじゃまたな~!」

成人して早々、カノジョゲットか。アイツもやるじゃねぇか。
順調に行けば、結婚もそう遠くないかもな。





日が暮れる頃になって、俺は選抜試合の対戦表を確認しに行った。
受付も終わっただろうし、出場者の名前も出揃ってるハズだ。


「んーと。俺の初戦の相手はっと……って、ん?」

そこで俺は、思わず硬直してしまった。


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…ちょ、

なんかタバサの名前がのっかってんですケド!!;

そんで、対戦相手が殿下かよ;

し、しかもミハエルまで…;
ていうか、ミハエルの初戦の相手、アイツのカノジョじゃねーか!!;


………な、なんか頭痛くなってきた;
大丈夫なのか、今年の選抜試合…; いや、いろんな意味で;


俺が対戦表前で呆然としてると、闘技場に誰かが練習試合にやって来た。
…陛下と、今度選抜試合に出場するシーザー殿下だ。



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んー、今度の試合に備えて、陛下に指導してもらってんのかな。

練習試合は、陛下の勝ちで終わった。









8日。
今日はフェルタ祭だ。



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もちろん今年も、大食い大会には参加するぞ!


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その前に、劇場にも足を運んでみる。
今年の演目も、『勇者ダロス』だ。
一体誰が出演すんのかなーって思って観てると、



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まさかの王太子殿下が脇役で出演;
やっぱ血は争えねぇのか;


劇は進んで、今度は勇者が登場。
…って、アレ?なんか見たコトある顔…って、



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アルが主役かよ!!
どうりで見たコトあるツラだと思ったわ!!;

ま、まぁ、元々アルはこういうイベント好きだし?本人もノリノリだからいいか、うん;

引き続き観てると、場面が変わって尖塔でのシーンに切り替わった。
…のはいいんだが。



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王太子妃までもかよ!!

もう、どうなってんだこの王族一家!!;

…ああもう; 演劇観て疲れたのなんて、移住初年以来だわ;





夕方は、大食い大会に出場する為に豊穣の広場へ。
こうなったら、2連覇目指してやるぜ!



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だがしかし。そんな俺の意気込みも虚しく……


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…なんと、一番最初にダウンしたのは俺だった;
うぅ、くっそ、最初にリタイアとか、悔しすぎる…;



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結果、今年の優勝者はケイさんで決まった。
あーあ、2連覇ならず、だったなぁ…。





帰り道、育児贈答品の店に寄る。
明日はタマキの誕生日だ。しっかりプレゼント用意しとかなきゃな!



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「タマキ、明日はいよいよ起き上がれるな。今まで寝てばっかでタイクツだったろ?」
「ばぁぶ~」
「誕生日のケーキもちゃんと作ってやってるからな。楽しみにしとけよ~♪」
「きゃっきゃっ♪」

目一杯伸ばされた手に人差し指を差し出してやると、タマキは小さな手で握り返してくる。
…このやりとりも、今夜で最後か。
ちょっと寂しい気もするが、お前と会話したり遊んだりすんのが楽しみだよ、タマキ。










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うわ、長っ!!今回長いにも程があるよ!!;
すみません、ホント、グダグダ長くなって申し訳ないぃ;;

それから、いつもコメント下さってる皆様、本当にありがとうございます!><。
いつもとっても嬉しくて、励みになります!^^
皆様に頂いてるコメントが、管理人の活力源です!(>ω<)


143年27日~30日『負けっぱなしじゃいられない』


27日。
朝、畑仕事をしようと思って水車小屋の前まで差し掛かった時、フランキーさんが声を掛けてきた。


「やあ、アヅマ君!久々に練習試合でもやらないかい?」

そういえば、フランキーさんには前回負けてそれっきりだったっけ。
負けっぱなしってのも悔しいし、俺は予定変更してフランキーさんと闘技場へ向かった。







「そんじゃ、よろしくお願いします!」
「うん、君がどれだけ成長したか、見せてもらうよ!」

ゴングが鳴って、試合開始!


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先手は取れたが、フランキーさんの防御は完璧だ。
初撃のポイントは入らない。



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だけど、俺だって今まで必死に鍛えてきたんだ。この前みたいにはいかねーぜ!


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そして試合終了。結果は俺の勝ち。
…うん、やっぱ1回負けた相手に勝つってのは嬉いな。


「いやー、負けた負けた!凄いねアヅマ君。この前試合した時とはまるで別人みたいな強さだったよ」
「そりゃ褒めすぎっすよ。俺なんてまだまだっす」
「ははは、そんな謙遜しなくてもいいさ。来年の選抜試合には、君も出るつもりなんだろう?」

来年……そっか、来年は親衛隊員の選抜試合だったな。

「…そっすね。来年は、俺も腕試しに出てみようかって思ってます」
「そうか、頑張って!君なら優勝出来ると思うよ!」

リングから降りる前に、お互い握手を交わす。

そうだな、どうせ出場するんなら、優勝目指してガンバんないと!










29日。


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俺の奥サマは、相変わらず肉食です…;











30日。
今年最後のデート。



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…今更だけど、墓地の真ん中でキスってのもビミョーだよな;






毎年恒例になった飾りを、玄関先に設置する。


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ガンガン福を招き入れてくれよなー!







「今年1年ありがとな~、タマキ~」
「だぁぅ!ばぶぅ~」


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「ははっ!やっぱウチの子が一番カワイイな」
「あなたったら。そういうのを『親バカ』っていうんですよ?」
「なんとでも言え~。なー?タマ~♪」
「ふふっ♪」

タマキをあやした後、隣で笑うタバサにもキスを贈る。


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こんなふうに、これからもずっと穏やかに過ごしていこうな。

来年も、よろしく。












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フランキーさん、敗れたり!

アヅマ君はもうステータスがカンストしてるんですが、結局奥義は1つしか習得できませんでした。。。
でも、勝敗は奥義の有無だけで決まるモンじゃなかとです!!


143年20日~26日『龍』


20日。

「おはよう、タマキ~。今日も元気だな~♪」
「きゃっきゃっ♪」


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タマキを抱き上げて、ほっぺたをつっつきながらあやす。
くすぐったそうに笑うタマキがカワイくて、俺は今日も目尻がだだ下がりだ。


「ふふっ♪タマちゃん、ミルクの時間ですよ~」

俺からタマキを受け取って、ミルクを飲ませるタバサ。

ああ、子供をもつ幸せっていいな~。なんて、タマキが産まれてから毎日思ってたりする。


「…女の子だし、きっとタバサに似てカワイイ子に育つぞ~」
「あら、女の子はパパに似ることが多いんだそうですよ?」
「ま、俺に似てもカワイイことには変わりねぇだろーけど」
「ふふ、そうですね♪」






今日は星祭り。毎年恒例の復活の儀に備えて、ソルのともしびを買いにいく。

ついでに、星祭り限定の菓子を買うのも忘れない。



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…うん。今年のタルトもうめぇな。





夜になって、誓いの丘でソルのともしびを揚げる。


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だけど今年は、これだけじゃ終わらないんだ。


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儀式が終わって、集まった人たちが思い思いに丘を降りだす中、俺はタバサとタマキの分のともしびを、続けて二つ揚げた。

並んで昇っていくともしび。なんだかソレは、タバサとタマキみたいだって思えた。






家に帰ると、一足先に夢の中に行った2人が。


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(お前たちの分も、ちゃんと願い事してきてやったからな)

心の中で呟いて、俺もベッドへ潜り込んだ。








21日。
今日は、こないだ勇者の座を勝ち取ったクリスティンさんと、龍・バグウェルとの試合がある、4年に一度の白夜の日だ。
バグウェルなんてめったにお目に掛かれるモンじゃないし、俺はもちろん夕方になると闘技場へ急いだ。



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うお!?やっぱデケーのな、バグウェルって;


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陛下の口上も終わって、いよいよ試合開始!

バグウェルの威圧感もスゲェが、それとガチで向かい合ってるクリスティンさんもスゲェよ;



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クリスティンさんも健闘したが、結局バグウェルのKO勝ちで試合は終わってしまった。


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一瞬で飛び去っていってしまったバグウェル。
ホントにスゲェ試合だった。俺もいつか闘ってみてぇな。







試合の後は、豊穣の広場で勇者の健闘を讃える宴が開かれる。


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負けちまったけど、どこか清々しい顔をしてるクリスティンさん。
そうだな、まだチャンスはあるって!



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それから、各戦士長から労いの言葉が贈られて。
その場の参加者全員にククルシチューが振舞われて、宴はお開きになった。
ククルシチュー、初めて食ったケドうまかったな。








24日。
タバサの誕生日だ。今年はちゃんとベルカケーキを食卓に出せた。セーフ;



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ただ、プレゼントに用意しようと思った『パールフローラ(新種の花)』が今年は採れなかったかったから、ちょっと在り来たりだけどララの花束をプレゼント。


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それでも喜んで受け取ってくれたから、やっぱ用意しといてよかったなと思った。

「早速花瓶に活けますね♪…あ、そうだ」


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「エヘヘ…ちょっと気が早いかなって思ったんですけど、なんだかお店で見てたら買ってあげたくなっちゃって♪」
「はは、いいんじゃねぇの?…そういうトコはお義父さんに似てんだなぁ」
「?」
「や、なんでもない」

タバサの買ってきたラダぐるみを眺めながら、俺はコッソリ笑った。






今日は気分を変えて、南通りの川沿いで釣りをする。
こっちで釣れる魚は、バズやラゴルみたいなデカイ魚がメインだ。



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そうして釣った魚を持って帰って、レシピブックと睨めっこしながら完成したのが、


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この3品だ。
…結婚してから、なんか日に日に上達してってるような気がする。









25日。
俺の誕生日だ。今日はベルカケーキじゃなくて、あり合わせの材料で作ったティーケーキ。
…うん、我ながらいいカンジに焼き上がった。



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26日。
国中に朝一で飛び交った一報。



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な、マジかよ!?
こりゃ急いでお祝いに行かなきゃだな!



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俺が駆け付けた時には無事出産も終わってて。

穏やかに微笑んでるイッポリート様の隣には、新しい命が息づいてた。



「おお、来たかアヅマ!どうだ余の子は?この上なく愛らしいであろう!?」

陛下はいつも以上に上機嫌だ。
頷いて同意しながら、俺は『タマキのがカワイイ』なんて思ってたり。



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王女様か~。大きくなったらウチのタマキと仲良くしてやってくれよ、エルマ姫。






そんでその日の夜は、仕事帰りに上機嫌なまんまの陛下に連れられて酒場へ;


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ずいぶん長いこと、それこそ夜明け前までエルマ姫について語っていらっしゃいました;
うん、まぁ気持ちは痛いほど分かるケドさ;

とにかく俺は、酒を呑まされないようにすんのに必死だった…;













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今回初めてククリア国のバグウェルを見ましたが、なんか今までと違ってオシャレさんだなって思いましたw
ベスト的なモノを羽織ってらっしゃる…!w

タバサちゃんがフライングでぬいぐるみを買ってきたのにはビックリっていうか、ホンワカっていうかw
やっぱ子供はカワユイよね♪

陛下の2番目のお子さん、中の人が『王子様こいっ!王子様こいっ!』って念じてたのは秘密です☆

143年10日~19日『勇者決定戦』


10日。
朝メシ食い終わって出掛ける支度しようかと思ってたら、タバサが駆け寄ってきて一言。



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えぇ!?; おま、昨日出産したばっかだろ;
………まぁ、据え膳は頂きましたケド。






夜は闘技場で、アルの親父さん、セルゲイさんの応援。


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試合時間半分切ったが、セルゲイさんがやや劣勢だ。


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だけど、なんとかギリギリ4点差でセルゲイさんの勝ち。


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ふぅ、危なかったけど初戦通過。次も応援しにくるからな、セルゲイさん!








13日。
今日は俺とタバサの結婚記念日だ。
あの結婚式から、もう1年経つのかー。なんか時間が過ぎるのが早いな。




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「タバサ、今日何の日か覚えてっか?」
「もちろんです。私たちの結婚記念日ですよね♪」
「当たり」

2人、顔を見合わせて笑い合う。
これからもずっと、よろしくな。タバサ。









14日。
セルゲイさんの第2試合。
今日の対戦相手は、親衛隊の隊長だ。



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まず初撃はセルゲイさんが取った。
だけど、あんまり効いてないみたいだな…。



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残り時間少なくなってきたけど、大きな差が開いたまんまだ。
このままじゃヤベェ。



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最後セルゲイさんも追い上げてったけど、時間切れで結局相手が逃げ切った。

…惜しかったな、セルゲイさん。今度一緒に飲みに行こうぜ(俺は呑めねぇけど;)



そんで、家に帰ったら、



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……お前、ホント積極的なのな; イヤじゃないけどさ、うん。









16日。
デザートに使う果物を採ってると、1組のカップルがデートにやってきた。



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(って、殿下じゃねーか。…ほっほー、なかなかカワイイ子捕まえたなぁ)

なんか、独身時代の俺とタバサを思い出して、ちょっとニヤけちまう。
あん時の俺は、トコトン素直じゃなくて、照れ隠しすんのに一生懸命だったっけ。

懐かしいな~なんて思いながら、俺は一番立派なベルカをもぎ取った。











17日。
なんか久々ににクッキーを作りたくなって、まだ昼間だけど一旦帰宅。
タマキはスヤスヤ昼寝中だ。カワイイなぁ♪



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たくさん作ったクッキーを、一皿テーブルに乗せる。


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「ん。よし、上出来!」

我ながら良く出来たクッキーを全部平らげる。
タマキがデカくなって学校行くようになったら、弁当のお供に持たせてやろう。





で、その日の夜。


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………うん。もう何も言うまい;










18日。
いつもみたいに果樹園で果物を採ってると、また1組カップルがやってきた。



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……ん?あの子確か、こないだ殿下と来た子じゃ…?;

ま、まぁ、そっとしとこう;











19日。
今日は勇者決定戦の決勝だ。
当然俺も、優勝者を見届ける為に闘技場へ観戦に行く。



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先手は魔導士長のファビオさんが取った。
けど、親衛隊員のクリスティンさんは怯まない。



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少しずつ点を稼いでいって、結果…………


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結構な差をつけて、クリスティンさんが優勝した。
今年の勇者はクリスティンさんで決定だ。

誇らし気にガッツポーズをとるリング上のクリスティンさん。
俺もいつか、あの舞台に立てる日が来るだろうか。
…いや、きっと絶対!俺もあのテッペンまで上ってやる!












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セルゲイさん、残念でした。 そしてギブルも泡と消えた。。。
アヅマ君もいつか、勇者決定戦に出場できるといいな~。
その前にまず、戦士にならないとですね!!

しかしタバサちゃん。。。 すごく…肉食です…;

143年9日『産声』

9日、朝。


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ついにこの日がきた。

明け方から陣痛が始まったらしいタバサは、苦しそうにベッドに横になってる。



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「いよいよ、だな」
「はい…。もう少しで、やっと会えますね」

苦しそうにしながらでも笑うタバサ。額に汗が滲んでたから、ハンカチで拭ってやる。
…俺にはこんなことぐらいしか出来ないんだ。なんか悔しいな…。



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イスカの乙女、ハーティさんも駆け付けてくれて、出産の準備に取り掛かる。

…こんな時にアレだが、アルの元カノが助産師さんってのも、なんかフクザツな気分だ;

そんなコトを考えてたら、タバサが今までより一層苦しみだした。



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「うっ…産まれる…!」
「!!がんばれ、タバサ!俺がついててやっから!…ホラ、手、握っててやる!」
「あなた…ありがと、…うっ…!」
「さあ、安心して、タバサさん!落ち着いて、息を整えて…」


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ハーティさんに促されて、息を整えだすタバサ。
相当苦しいんだろう。俺の手を握る力が、物凄く強い。

祈るような気持ちでタバサの手を握り返してると、タバサが今までで一番大きく息んだ。



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そして―――――――









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家中に響き渡った産声。
タバサは無事に、元気な女の子を出産した。


「やったな、タバサ。よく、がんばった」
「あなた………私、今とっても幸せです…。無事に産まれてくれて、よかった…」

汗で額に張り付いた髪を、そっと除けてやる。
タバサの目には涙が今にも零れそうなくらい溜まってるけど、それは俺だって同じだ。


「おめでとう、アヅマさん、タバサさん。さあ、早速名前を付けてあげて」

そうだな、名前付けてやらねーと。
…ていうかまぁ、名前なんてとっくに考えてあったんだけどな。
そう、女の子だったら…


「………タマキ、なんてどうだ?」

俺とお前の名前から、一文字ずつ取って考えた名前。

「タマキちゃん…カワイイ名前、ですね」

そう言って、タバサは笑って頷いてくれた。


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ハーティさんが、最後に祝福してくれて。
俺はそっと、産まれたばかりのタマキに話し掛けてみた。



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「タマキ。俺がお前の父さんだぞー」
「だー!」

うわ。

うっわ、ヤベェ!メチャクチャかわいい!!


血色のいいほっぺたをつっついてると、タバサがクスクス笑い出した。


「ふふっ。あなたったら、さっきから顔が緩みっぱなしですよ」
「だってしょーがねーだろ。タマキがカワイイのが悪いんだ」

俺譲りの黒い髪の毛を撫でて、次にタバサの頬に手を添える。

「…出産、大変だったな。身体は大丈夫か?」
「はい。…心配してくれて、ありがとうございます」
「俺には、それぐらいしかできねぇからな」
「そんなことないです。あなたがいてくれたおかげで、私、がんばれた…」

添えられた俺の手に、タバサも自分の手を重ねた。

「…愛してます、あなた。これからもずっと一緒にいてくれますか…?」
「当たり前だろ。死ぬまで離さねぇから、覚悟しとけよ?」


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それから、まだ動けないタバサの代わりにミルクを買いに行って、


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初めて、赤ん坊にミルクをやった。
初めは、抱き上げたタマキを落っことさないかって怖かったけど、段々慣れてきて。


(あーもう。マジでカワイイ!天使!)

…なんて、親バカもいいトコだな、俺;




赤ん坊が産まれたって報せを聞き付けて、たくさんの人が出産祝いに駆け付けてくれた。


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アルに、お義母さんに、お義父さん。…お義父さんにいたっては、感激のあまりにその場で泣き崩れて大変だった;
アルのお袋さんの、アシュレイさんも祝いに来てくれた。

タマキ。お前はこんなにたくさんの人たちに祝福されて産まれてきたんだぞ。
いつかお前が大きくなった時に、ちゃんと教えてやるからな。



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夜、寝る前のキスをして、俺たちは眠りについた。


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タバサとタマキの為に、俺はシングルベッドで寝ることにする。
…久々の一人寝はちょっとサビシイ気もするけど、まぁ、仕方ねぇよな。












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と、いうことで。


産まれました!!


女の子!黒髪の女の子です…!!><。
性格はどっちにも似てなさそうな『クール』ww
うわー、今度はお顔判明が楽しみです♪



むっさどうでもいい話ですが。
タマキは漢字に直すと『環』ではなくて、『珠姫』です。
ついでにアヅマ君は『東』ではなくて、『篤眞』です。一応。。。
うん、分かってる、だからどうしたってコトはさ…(フッ)

143年1日~8日『リベンジ戦』

143年、1日。


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今日から新しい年の始まりだ。


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年明けて最初の朝メシも、やっぱりフギ料理。
中でも『焼きフギ』は、特にタバサが気に入ってるらしくて、ここんとこ毎日焼きフギが朝メシっつってもいいぐらいだ。


「新年おめでとう、タバサ。今年もよろしくな」
「新年おめでとうございます。こちらこそ、よろしくお願いします♪」

朝メシの後は、『新年の儀』に参加する為にハールの庭園に直行。


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そういや去年は、アルが進行役だったんだよなー。
ったく、とんでもなく短けぇ神官期間だったな;



昼からは学校で『成人の儀』がある。

ちょっと学校に行ってみようと歩いてたら、闘技場に誰か入ってくのを見掛けた。


(おー、新年早々練習試合か?)

一体どんな物好きだと思って、俺も闘技場に足を運んでみる。

だけどそこにいたのは…



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まさかの嫁とお義母さんでした。


えええええ!!?; ちょ、タバサ!お前身重なのに何やってんの!!;
あああ; 開始のゴング鳴っちまったよ!;



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やっぱ我が子だろーが容赦ないんスね、お義母さん;
ああもう!心臓に悪いったらねぇよ!;



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そして試合は、当然お義母さんの勝ち。

「うーん、やっぱりママは強いなぁ」
「当たり前だろ。あんたとは鍛え方が違うのさ。…まったく、こっちはお腹の子を気にして加減すんのにも一苦労だったよ」

…あ、なんだ。やっぱお義母さんなりに加減してくれてたんだな。
まぁそうだよな。お義母さんにとっては初孫なんだし。



試合を見届けた後、改めて学校へ。
今年の成人組の中には、王太子のシーザー殿下もいる。



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成人した殿下は、いかにも『王子サマ』ってカンジのサワヤカ系イケメンだ。
こりゃ、女の子の競争率激しくなりそうだな。



そしてお次は入学式。


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今年入学すんのは、お隣のクリスティンだけみたいだ。
同級生がいないのは、ちと寂しいな。





その日、この国じゃ今まで見掛けたことがない人に会った。


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ふぅん、いろんな国を旅してんのか。
まぁ確かに、違う国を旅するのは楽しいだろうな。
俺もこの国に移住したばっかの頃は、珍しいコトとか文化の違いだとか、今まで知らなかった世界に感動してたっけな。
グレッグさんは、今年の30日まで滞在するつもりらしい。軽く挨拶を交わして、俺は家路についた。








4日。
恒例の料理コンテストの日だ。



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………ええと。
俺の座ってる場所、なんかロイヤリティな空間になっちゃってるんですけど;
どうせならお父上の隣に座ればいいんじゃないですか?殿下;


そうこうしてる間にコンテストは開始したワケで。


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何気にお義母さんも参加してて、いい線いってたんだが、結果優勝したのはリナっていう人だった。







5日。
順調に腹が大きくなってるせいか、腰が痛そうにしてたタバサを連れて公衆浴場に行く。



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少しは腰の痛みが落ち着くといいんだけどな。
今日はマッサージでもしてやろう。




その後、いつもの釣り場に向かってたら、お義父さんが声を掛けてきた。


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「アヅマ君!おはよう~♪」
「あ、お義父さん。おはようございます」
「もうすぐだねぇ、予定日♪タバサちゃんの様子はどう?」
「さすがに腰痛がキツイみたいですけど、ヒドイつわりとかもなくて順調っすよ」
「そっかぁ♪うんうん、安心したよ~」

ニコニコ笑ってるお義父さん。この人はホントに、タバサのコト溺愛してんだなーってのが、自然と伝わってくる。

談笑してると、すぐ近くからお義母さんの声が聞こえてきた。


「クレール!ボヤッとしてると置いてくよ!」
「ああっ!待って、ユリアさん~!それじゃアヅマ君、またね~!」


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ああ、2人で買出しかなんか行ってたんか;
お義父さん、お義母さんの尻に敷かれてんだなー…。







6日。
市場を通り掛ったから、なんとなく育児用品を眺める。

…ぬいぐるみかぁ。いろいろ種類があるけど、どれがいいんだろうなー。


「フン、随分と気が早いじゃないか」
「!!?;」

ビックリしすぎて、思わず後退り。
声の主は、案の定お義母さんだった;



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「ま、いいんじゃないかい?ウチも似たようなモンだったからね」
「は、はぁ…;」
「クレールの馬鹿がすっかり浮かれちまってね。まだ産まれてもないってのに、大量にイムぐるみ抱えて帰ってきた時にゃ、呆れてものも言えなかったよ」

…お義父さんらしいっつーか、なんつーか;

でも、そんなふうに昔話をするお義母さんが、なんかいつもと違って優しい目をしてて。
ちょっと意外だったけど、ソレ指摘したらたぶん生きて返れないかもしれないから、俺は気付かないフリをした。





それからいつも通り釣り場に向かったワケだが、途中王妃様と出くわした。
あれ、なんか少しふっくらしてないか…?



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「ふふ。実は新しい命を授かったのですよ」

うお!つーことは、王族が増えるのか!なんかめでてぇな~。
…ん?今妊娠中ってコトは、もしかして俺の子と同級生になるってコトだよな?
すげー、なんか嬉しいな。





たまには畑の方にも顔出しとくかってコトで、水車小屋に向かってたら、ちょうどアルを見掛けた。

なんかやたら嬉しそうにしてやがるけど、どうしたんだ?


「よぅ、アル。なんか機嫌いいみたいだけど、カノジョでも出来たのか?」

そうするとアルは、照れ笑いしながら頭を掻いた。

「うん、実はそうなんだ」
「マジかよ!?で、相手は?」
「ガリーナ・セシャンさんだよ♪」


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ん…?ガリーナ…セシャン?

ちょっと待て。確かその子、



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お前がバトンタッチした今のシズニ神官と付き合ってんぞ;


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しかも、俺の知ってる限りじゃ、


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アスター神官とも付き合ってんぞ!?;


お前、とんでもねぇ女に引っ掛かってねぇ!?;

うぅ、でも今のアルに、んなコト言えねぇ…;
……と、とりあえずガンバレ、アル…;







7日。
今年は勇者決定戦で、アルの親父さんのセルゲイさんも出場するってコトで、思い切ってギブルなんか買ってみた。…1つだけだけどな;



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8日。
フェルタ祭、それに大食い大会の日だ。



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去年は負けちまったが、今年こそ優勝してやる!





そして夕方、大食い大会が始まった。


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タバサが最前列で応援してくれてる。
これは意地でも優勝して、いいトコ見せねぇとな!



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神官の合図で、一斉に目の前の豊穣ブレッドを頬張りだす出場者たち。


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よし、うまいコト一騎打ちまで持ち込んだ!こっからがホントの勝負だ!!

そして、長い戦いの結果…………



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か、勝った……!!よっしゃあああ!!


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う…しかし苦しいな; ちょっと休憩…うぷ;


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「あなた、優勝おめでとうございます!お疲れ様でした♪」
「サンキュー。…けど、しばらくは豊穣ブレッド見たくねぇなぁ;」
「ふふっ♪」




優勝者には副賞もあるらしい。
なんだろうと思って家の倉庫を見てみると、



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ローストラゴル1年分が届いてた。
こりゃ当分、食うに困らねぇわな。











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ここまで一気に書き上げたら、すごい長くなっちゃいました;
閲覧して下さってる皆様のご負担に、ならないか心配ですorz

そして!次回はいよいよこんにちわ赤ちゃんです!!


142年23日~30日『待ち望む』


23日。
日が暮れて、俺がワビやガゾを納品してると、タバサが声を掛けてきた。


「あなた、お疲れ様です♪一緒に帰りましょう?」
「ん?ああ、そうだな。そろそろ帰るか」
「はいっ♪」


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手を繋いで、二人で帰宅する。


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今日の釣果はどうだった、とか、明日も晴れるといいな、とか。
他愛ない話をしながら、ゆっくり歩いてった。










24日。
今日はタバサの誕生日だ。



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俺が特製のベルカケーキをテーブルに出そうとするより早く、タバサは何故かハールを並べてた…;

…うん、まぁ、お前がそれで良けりゃ、別にいいんだけどよ…;

おっと、忘れちゃいけねぇ。今年はちゃんとプレゼントだって用意したんだ。



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こないだたまたま見付けた、新種の花。

「タバサ。コレ、誕生日のプレゼント」
「わ、キレイなお花…!ありがとうございます、とっても嬉しい♪」


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そんなに喜んでもらえると、プレゼントのし甲斐があったってもんだ。

今日もたくさん、フギ釣ってきてやるからな。




…………で、張り切りすぎた結果が、



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(…びょ、病気なんて初めてかかったぞ…;)

このまんま家に帰って、もしタバサにうつしでもしたらオオゴトだ。
気合入れて治しとかないと…!;





その後、必死で病気を治した俺。
まだ少しフラつく足で歩いてると、息を切らしながら走ってるミハイルに遭遇した。


「あ!アヅマにーちゃん、こんちわー!」


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「おー、ミハイルじゃねーか。そんなに走って、どうしたんだ?」
「今ね、『ダロスの早駆け』やってんだ!勇者さまに花をお供えすんの!」
「そっか、がんばれよ。慌てて転ぶんじゃねーぞ」
「うんっ!じゃーねー!」

手を振りながら走ってくミハイルを見送って、俺も釣り場へ戻る。

やっぱガキんちょは元気が一番だな。俺の子も、あんなふうに元気な子だといいなー。









25日。
今日は俺の誕生日。で、やっぱりタバサはハールを早々とテーブルに置いてる;

んー…、もしかしてソリナス家じゃあ、『誕生日はハール』とでも決まってたんだろうか;



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27日。
タバサと一緒に墓地でデート。
…デート先としちゃ違和感バリバリだが、2人で会話してるとそんなのも気にならなくなってくるから不思議だ。


「…なぁ、タバサ」
「はい、なんですか?」
「生まれ変わっても、さ。また俺と結婚してくれるか…?」
「…もちろん、私でよければ喜んで。あ、そのかわり、今よりもっとかっこよくなってて下さいね?」
「ははっ、なんだよソレ」
「エヘヘ♪」


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でも、そうだな。
お前絶対、来世でもモテるだろうし、俺もかっこよくなっとかないとヤバイかもな。











30日。
今年も、なんだかんだでもう終わりだ。
年末の挨拶も済ませてきたし、今は夫婦水入らずの時間。

思えば去年の今頃は、プロポーズ成功して浮かれっぱなしだったなー、俺。

それが今年は、こうしてタバサと一つ屋根の下で、来年産まれてくる子を一緒に心待ちにしてる。


「…あ」
「どうした?」
「いま、お腹蹴りましたよ、この子」
「お!?どれどれ?」

タバサの腹に耳を当ててみる

…少しそのままでいると、ほんのちょっとだけど、腹の子が動いたのが分かった。


「はは。元気だなー、コイツ」
「毎日パパがおいしいお魚釣ってきてくれるもんね~?」

クスクス笑いながら、タバサは腹の子に話しかけてる。

その様子がたまらなく愛しくて、思わず頬が緩んでしまう。


「…今年も1年ありがとな、タバサ」
「こちらこそ、ありがとうございます。…来年も、いい年にしましょうね」


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そうだな、来年は3人で一緒に、また思い出を作っていこう。
きっと、いい1年になるハズだから。













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予定日まで10日を切って、いよいよカウントダウン開始です!><
楽しみすぐる…!!

最近あまりすれ違わないアルドヘルム君。。。
来年こそは『これぞ!』と思う相手に巡り会ってほしいです^^;

142年19日~21日『恐怖の魔導士候補』

19日。
今日の朝メシは、昨日釣ってきたフギを香草と一緒に焼いた『焼きフギ』だ。



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滋養にいいモン食って、無事に元気な子を産んでくれよ、タバサ。






そして夜は闘技場へ直行。
なんたって今日は、選抜試合の決勝戦だ。しっかりお義母さんの応援しねぇと!



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さすが決勝ってだけあって、場の空気の緊迫感ってのがハンパねぇ。
リング上では、お義母さんが相手を圧殺せんばかりの勢いで睨みを効かせてる;

そんな中、ついに開始のゴングが鳴った…!



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まずはいつも通りにお義母さんが先手を取る。
だけど試合はまだ始まったばっかだ、気は抜けねぇ。



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と思ったら。
…え?なんか余裕…?; 試合開始前の睨みが効いたとか??;



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後半、相手が盛り返してきて少し危なかったが、結果お義母さんの勝利で終わった。

す、スゲェ…!; お義母さん、魔導士候補になっちまったよ…;




試合が終わってリングから降りてきたお義母さんに、俺は自然と駆け寄ってた。


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「お義母さん!優勝おめでとうございます!」

首をコキコキ鳴らしてたお義母さんは、いつもの仏頂面で鼻を鳴らす。

「フン。あたしが出場してる時点で、最初から優勝は決まってたようなモンだろ」

得意気に腕組みするお義母さん。

…そんなセリフ、俺もいつか言ってみたいな…。


「まぁ、あんたにはこれでいい勉強になっただろ」
「…へ?」
「結婚前の誓い、忘れたとは言わせないよ。あたしを本気で怒らせたら、」

途端に、不敵な笑顔になったお義母さんは、ゆっくりした動作で首を掻き切るジェスチャーをしてみせた。

「…試合(アレ)より酷い目に遭わせてやるからね」
「………!!!;」


『その時俺は、この人だけは敵に回しちゃいけないんだって悟りました。本能レベルで』

                       ___ククリア王国 フェルタ区在住 アヅマ・アカツキさん











20日。


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朝っぱらからキスをねだってくるタバサ。
カワイイな~、なんて思いながら応えてやる俺は、末期なんだろうか;




今日は星祭りだ。
適当に道を歩いてると、遠くに花火が上がってるのが見えた。



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たまたま通り掛かったアルと一緒に、しばらく花火を眺める。
ついでにタバサが妊娠したって教えてやったら、自分のコトみたいに喜んでくれた。



夜は、誓いの丘で恒例の『ソル復活の儀』がある。
もちろん俺も参加して、ソルのともしびを揚げた。



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ピンク色の光を燈して揚がっていくソルのともしび。
見送りながら、願い事を一つ。


(…どうか無事に、子供が産まれてきますように)

きっと大丈夫だって思ってても、今の俺にはその願い事が一番だった。









21日。
仕事に行く支度をする俺に、タバサがニッコリしながら、


「あなた。…愛してます♪」
「………残念だったな。俺はお前の倍以上、お前のコト愛してるぞ」
「エヘヘ♪」


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…うん。なんつーかもう、いい加減対タバサ用のメンタルも鍛えられたな。
後は、もっと俺が素直になれれば文句ねーんだがなぁ;






そして今日も、タバサと子供の為にフギを釣る。

…と、なんか急に竿が大きくしなった。


「うおっ!?な、なんだ、大物…!?」

くっそ、負けられっか!!大物上等!飛んで火に入るナントヤラだぜ!!

俺と魚との一進一退の攻防。
長い戦いだったが、俺はついにソイツを釣り上げた…!!



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って、何この成長しすぎちゃったフィン!!?;

…い、いやいや、こんだけデカけりゃ、きっとタバサも喜ぶぞ…!
なんか新種みてーだから、早速ノイアルさんトコに持ってこう。




それから『キングフィン』って名付けられた大魚は、無事に大盛りシチューになって我が家の食卓に上った。











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ユリアお義母さん、優勝しちゃいましたー!
これはいけるかも!?って思ってたので、嬉しかったです^^
しかし魔導士か~。…なんか肉弾戦得意な魔導士になりそうww

大きなフィンを釣り上げた時はビックリしましたよ…!;
一心不乱にフギを狙ってたトコにドカーン!って;
その後も釣りをするたびに高確率で釣れてました^^;
そのうちワニっぽいのも釣れないかなー。。。

142年14日~18日『報告』


14日。
朝目が覚めて、何気なく寝返りをうつ。

そしたら視界一杯にタバサの寝顔が飛び込んできて、俺は思わず声を上げそうになった。

………ああそうだ、俺たち結婚したんだっけ。

タバサの髪をいじったり撫でたりしながらしばらく寝顔を観察してると、ゆっくり瞼が開いた。


「………おはようございます」
「おはよーさん」

朝目が覚めて挨拶してくれる相手がいる。
それだけで、なんか幸せな気分になれるから不思議だ。



「ごちそーさま」
「ごちそうさまでした♪」


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2人で食う朝メシも、なんか新鮮でいいな。

「今日も修練場で訓練ですか?」
「いや、今日はまず畑で仕事して、そんで果樹園で果物採って帰るつもりだ」
「それじゃ、私も一緒に行きます。甘いポト、たくさん採りましょうね!」

う……だからその笑顔は反則だっつーの。
お前がそんなカワイイから、他の野郎が寄って来んだよ…自覚しろ頼むから;

って、俺が頭ん中でブツブツ言ってる間に、いつの間にかタバサは玄関まで移動してた。


「『あなた』!早くしないと置いてっちゃいますよ~?」
「あ?あぁ、今行く…って………『あなた』??;」
「だって私、あなたの奥さんですもん♪…おかしい、ですか?」

………ちょ、朝からこんな不意打ちとか、卑怯だろ……;

「…わ、悪くねえんじゃねぇ、の…?;」

結婚しても、俺がコイツに振り回されんのは変わらねぇ、か……ハァ;





そんで昼間、畑で収穫したポトとニゴを納品してると、


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ホント相変わらずなのな、お前;








15日。
朝メシ食い終わった矢先に、



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「エヘヘ」
「…なんだよ?」
「あなたの不器用なトコ、カワイイな~って思って♪」
「Σカワッ…!?;……………ばーか」

たぶん今なら、ここの空気が甘すぎて、体ん中で砂糖作れる気がする。

「なぁ、タバサ。たまには公衆浴場にでも行かねぇか?」
「いいですね♪じゃあ早速行きましょうか」


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そんなワケで、結婚して初めて2人で浴場に来た。
…恋人同士だった時に1回だけ2人で入ったことはあったが、あん時は緊張しすぎてお互いのぼせるまで動けなかったもんなぁ;


「ふわぁ…!やっぱり大きなお風呂は気持ちいいですね~」
「だな~。生き返るぜ…」
「ふふっ♪ソレ、なんだかおじいさんみたいです」
「なんとでも言え~」

ふと、俺の右腕に重みが掛かった。
メガネがないからボンヤリとしか分からないが、タバサが俺に寄り掛かってる。


「あなた…」
「ん~?」
「今日は、連れてきてくれてありがとうございます」
「…礼を言うのは俺の方だろ。いつもお前に元気とか分けてもらってんだしな」

実際、俺は今お前のおかげでこんなに幸せなんだ。
お前と出会ってなかったら、こんな幸せなんてきっと手に入らなかった。

…て、そこまで素直に口に出して言えればいいんだけどな;



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17日。
昼間は夫婦仲良く手を繋いで、劇場でデート。



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夜はお義母さんの第2試合の応援に、闘技場へ駆け付けた。


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先手必勝といわんばかりに、まずは一撃。


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けど相手も中々強い。
残り時間半分切ったけど、相手の方が少しだけリードしてる。


「ママーッ!頑張ってー!!」

俺の斜め前の席に座ってるタバサが声を張り上げた。
そんなタバサの応援が通じたのか…



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辛勝だったが、お義母さんが勝った。

これは、優勝もイケるんじゃないか…!?;









18日。
その日は、朝からタバサが落ち着かない様子だった。
食事中も、チラチラこっちに目配せしてくる。


(???;)

な、なんだ?;なんかしたか、俺?;

考えてみても、浮かぶのは『?』ばっかりだ。
一体何なんだって訊こうと思った時、タバサの方から口を開いた。


「…あなた」
「な、なんだ?;」
「……赤ちゃんが出来たみたい、です…」
「………」


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………………ま、


「マジでか!!?」
「はい。マジです♪」

嬉しそうに腹を撫でるタバサ。

…俺の、子…。俺とタバサの子……っ!

たまんなくなって、俺はタバサを抱きしめてた。


「うおぉぉぉ!やった!でかしたぞタバサっ!!」
「はい…!私、とっても嬉しいっ…!」
「Σはっ!!こうしちゃいらんねぇ!フギ釣ってこなきゃな、フギ!」
「フギ??なんでフギなんですか?」
「そりゃお前、精の付く食いもんっつったらフギだろ!待ってろ、デケェの釣ってきてやる!!」

張り切って釣竿を持ち出した俺は、勢い良く玄関を飛び出す。
後ろの方で、笑いながら『いってらっしゃい』って言うタバサの声が聞こえた。






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『渓流の覇者』を買い込んで、釣り糸を垂らす。結構調子が良くて、釣果は上々だ。

(まずは基本の焼きフギだろ。それからフギシチューにフギのポマロ煮、フギチーズ…あ、あとフギオムレツとフギのテリーヌなんかもいいな!)

こないだまでデザートのレシピしか充実してなかった我が家のレシピブック。

どうやら、今日1日でフギ料理も全部のっかりそうだ。







陽が沈み始める頃まで釣りをして、家に帰るとタバサが待ってた。

「おかえりなさい。フギ、釣れましたか?」
「おうよ!さっそく料理してやっから、ちょっと待ってな」

と、料理に取り掛かる前に。
俺はタバサの腹にそっと手を当ててみた。

「…ここに、いるんだよな。俺たちの子供がさ」
「…はい。ちゃんといますよ」
「楽しみだな」
「そうですね。…どんな子が産まれてくるでしょうか」
「そりゃ、元気ならそれだけで文句ないけど。…そうだな、活発な子だといいな」
「あなたと私の子ですもん。きっと元気な子ですよ」


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産まれてくる子供の事を想うと、楽しみで仕方ない。
予定日は来年の9日だから、会えるのはまだまだ先だけど、



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早く会いたいって思うのは、たぶん当然の気持ちなんだろうと思う。












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ヒットしてたのは事前に分かってた事ですが、改めてタバサちゃんから報告されると、なんかもう感無量というか…!
思わずPSP片手にガッツポーズですよ!ww

あ~、早く会いたいなぁ♪><

ちょっと一息。『NPC家系図』


ここらで一つ、息抜きにアヅマ君の周囲のNPC一家をご紹介。
ドールマンさん一家は、以前日記内で紹介したということで、割愛させていただきますw



まずは、親友のアルドヘルム君一家。


QUKRIA_SS_0103.jpegお父さんのセルゲイさん。

現実で換算すると63歳ですが(ククリアでの年齢を3倍にした数値が、現実の年齢だそうです)、まだまだ現役!
闘士として、魔獣から国を守ってくれてます。そして時々臭くなってますww
『思いやりがある』セルゲイさん。学校では優しい先生なんだろうなぁ。


QUKRIA_SS_0104_20121024163326.jpegお母さんのアシュレイさん。

旦那さんのセルゲイさんとは1歳違い。アルドヘルム君はお母さん似なんですねー^^
しかし『享楽的』かぁ。。。キャピキャピっとしてて、信条が『細かいコトは気にしない♪』…だったりするんだろうか。
今もキレイだけど、若い頃はもっとキレイだったんだろうなー。
セルゲイさんが長いこと片思いしてて、紆余曲折の末にゴールイン!…だったらいいと思うw


QUKRIA_SS_0104-2.jpegんで、そんな二人の息子は『なんとなく地味』ですよ、とw

優しいけど、選抜戦の時期になるとやたら張り切りだすお父さんと、いつまでも心がティーンエイジャーなお母さんの間に産まれた一人っ子。
キミも早くいい嫁さん見付けて、幸せになっておくれ!








お次は国王陛下のロイヤリティなイスマエルご一家。


QUKRIA_SS_0101-1.jpeg家長は言わずもがな、イザドル陛下。

演劇に参加してたりと、『お祭り好き』な性格は伊達じゃないってトコを移住初年から見せ付けてくれましたw
畑仕事も好きみたいです。歴代の王様はみんなそうなんでしょうけど、国民に慕われてそうな良い王様だと思います。
まだ14歳ですし、まだまだ王位はイザドル陛下で安定ですかね^^


QUKRIA_SS_0102_20121024163254.jpegククリア王国の王妃様、イッポリート様。

黒髪のクールビューティーさんです。イザドル陛下とは同級生だったみたいですね。
旦那様をしっかり影で支えつつ、手綱はキッチリ握っていそうww
学生時代は生徒代表だったに違いないw


QUKRIA_SS_0101.jpegククリア王国の王太子、シーザー殿下。

顔はお母様似、髪の色と性格はお父様似ってトコですかね^^
『おせっかい』な王子様は、イジメっ子がいたら木剣振り回しながら駆け付けそうだなぁw
イザドル陛下は『元気であるならばそれで良し!』って言いそうだけど、イッポリート様は『王族たる者、勉学を蔑ろにしてはなりません』って注意していそう^^;







最後に、タバサちゃんの実家のソリナスさん一家。


QUKRIA_SS_00020-1.jpgお母さんのユリアさん。

…もうね、ソリナス家はユリアさんが家長でいいと思うよ、うんw
タバサちゃんと同じ、カワイイ系のお顔ですが、性格は『ぶっきらぼう』。
そして日記内ではああいう性格に^^;
ユリアさんも、タバサちゃんと同じく背がちっちゃいイメージです。というか、ソリナス家はみんなちっちゃいと思ってますw
王国内には他にも2人くらいユリアさんがいるので、たまに間違えて違う人に話しかけちゃいます;
肝っ玉母さんなユリアさんは、いつも仏頂面で仁王立ちしてそう。。。そんで仕事から帰ってきたら、真っ先にエール呑んでそう…w


QUKRIA_SS_00022-2.jpgお父さんのクレールさん。

こちらのご夫婦も、どうやら同級生だったようで。
きっと、か弱いクレールさんを剛毅なユリアさんが守ってくれてたりしたんだろうなぁ…w
『とっても謙虚』なクレールさんは、どっちかっていうと主夫っぽいw
ユリアさんの肩揉みしたりマッサージしたり、家族のご飯をせっせと作ったり。晩はユリアさんにお酌したりw
かいがいしく尽くしてるクレールさん。溺愛する子供たちにも、パパというよりママ的な接し方をしてるに違いない…!!w
そんな彼のトレードマークは、白いレースのハンカチーフです☆


QUKRIA_SS_0023-2.jpgソリナス家の長男・ミハイル君。

タバサちゃんの弟です。
髪の色以外は、全部お母さんのユリアさんに似たんだねー。
性格はアヅマ君と同じ『元気先行』。メガネも同じだし、気が合いそうな義弟君ですw
学校は1年生だけど、授業中にお友達と騒いで先生に注意されてそうだなぁ。








と、まぁ、こんなカンジに色々と妄想が爆発してしまいましたが、アヅマ君を取り巻く周囲のNPC一家のご紹介でした♪
結婚してからというもの、ユリアさんがしょっちゅう話しかけてきて、ちょっぴり怖いです^^;
か、監視されているのか…!?;

142年13日『婚礼の儀』

13日。
今日はいよいよ、俺とタバサの結婚式だ



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いつも通りの、一人っきりの食卓。
けど、それも今回で終わりなんだな。

式までまだ随分時間があるが、俺は朝メシを済ませて教会へ向かった。







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案の定、まだ教会には誰もいなかった。
静かな教会の真ん中で、一人佇む。

緊張よりも、期待で胸が一杯だ。


「あっ…!アヅマさん、もう来てたんですね」

振り返ってみると、そこにはもう一人の今日の主役。

…俺の花嫁の、タバサがいた。



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「そういうお前も、来るの早いじゃねーか」
「エヘヘ…」

待ちきれない気持ちは、お互い一緒だってコトだな。

2人笑い合ってると、今日の式を進行してくれるシズニ神官がやってきた。
ホントは、アルが進行してくれる予定だったんだけどな;


「お二方とも、式の準備を。そろそろ時間です」

促されて、俺とタバサは別々の部屋で婚礼の衣装に着替えた。
外が段々ザワついてきてる。参列者が集まってきたんだろう。


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そして、昼の1刻。式の始まりを告げる鐘の音が教会内に響いた。


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「それではこれより、アヅマ・アカツキとタバサ・ソリナスの婚礼の儀を始めます。新郎・新婦は祭壇前へ」

神官の合図で、俺は厳かな音楽の流れる中、祭壇前へ。
同じように、タバサも一歩一歩祭壇前へ出てくる。

…花嫁衣裳のタバサは、眩しいくらいキレイだ。
俺はというと、フェルタ祭の劇中に出てくる『勇者ダロス』みたいな衣装だ。…背中に背負ってる剣が、ちょっと重い;



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タバサの親父さんが、祝辞を述べてくれる…のはいいんだが、号泣してるせいで所々何て言ってんのか分かんなかった;
あああ、お袋さんがムッチャ鬼みてぇな顔になってる…!;
親父さん、式終わったら逃げて!超逃げて!;


その次は誓いの言葉。
噛まないか心配してたが、最初から最後までスラスラ言えた。



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そして、やっぱり最後は誓いのキス。
お互いに向き合うと、タバサの目には今にも零れ落ちそうなくらいの涙。


「…俺、お前と結婚できて、ホントに幸せだ」
「はい…私も、凄く幸せです」


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誓いのキスを交わす。
今までで一番、幸せに溢れたキスを。

教会に響き渡る拍手。

俺たち、これでやっと夫婦になれたんだな。



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神官の口上で、結婚式は終わった。
俺たちの新居は、今まで俺が暮らしてた、フェルタ区2-2だそうだ。
これからは、お隣のドールマンさん一家と家族ぐるみの付き合いになるな。









帰り道。
市場の育児贈答品の店で見掛けた品物。
…『コウのたなごころ』っていう、いわゆる、その……子供を授かりやすくなるっていう代物だ。



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(………やっぱ、1個くらい買っといた方がいい…か?;)

少し悩んだが、結局1つだけ買ってくことにした。
…念のためだ。うん。念のため…;



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家の表札を見ると、新しくタバサの名前が刻まれてる。
当たり前のコトだが、こうやって見てみると改めて感動するっつーか…。


(俺たち、ちゃんと『家族』なんだな…)

胸の奥がジーンとする。

そんな時、夕刻を告げる鐘が鳴った。
ああそういえば、選抜試合も観にいかなきゃな。今日は誰と誰の試合だったっけ。

そう思うが早いか、俺は闘技場へ走っていった。







…って。


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お義母様エントリーしてたんスか…!;
しまった、対戦表よく見ときゃよかった;

そんなこんなしてる内に、試合は始まって。



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先制攻撃はお袋さ…いや、お義母さんが取った。
その後もスゲェ勢いで攻撃してって…



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軽く初戦通過。
…ここまで強いとか、なんか結構意外だった;








試合観戦も終わって家に帰ると、先に帰ってたらしいタバサが出迎えてくれた。
今まで1人だったから、なんか少し照れ臭い。


「お帰りなさい♪」
「あ…あぁ。…ただいま」

椅子に腰掛けると、その隣にタバサも寄り添うように腰掛けた。

「なぁ、タバサ」
「なんですか?」
「その…俺と結婚して、幸せか?」
「もちろんです♪」

即答。
うん、俺だって幸せだ。

…あー。もう。なんつーか。


「…愛してる」
「私も、愛してます」


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どちらからでもなくキスをする。
少し長めのキスの後、タバサが俺の胸に頭を預けながらこう言った。



「…アヅマさん。私、赤ちゃんほしいです」
「∑は……」
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…言いかけて、やめた。
そうだな、俺たちはもう、夫婦で。
子供がほしいなんてのは、当たり前のことなんだ。


(…子宝のお守り、やっぱ買っといて正解だったな)


来年にはきっと、新しい家族が増えるだろう。










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あうぅ、結婚式は感動しましたー!><。
ちゃんと婚礼衣装もあって、雰囲気バッチリで…!
アルドヘルム君も約束通り駆け付けてくれたし、もう言うことなかったっす…!

次は赤ちゃんが待ち遠しいですねー^^
はたしてどっち似の子が産まれるのかw

142年10日~12日『結婚式前夜』


10日。
去年ギリギリで見習いから脱してたおかげで、今年は果樹園での仕事も出来るようになった。



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だがしかし。

俺の目的は、このベルカやシトラを納品するコトじゃねぇ。その使い道はただ一つ………





デザートを作る為だっ!!


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「マフィンだけっつーのにも飽きてきたからなー。果物も取り放題だし、デザートレシピコンプリートしてやる!」

なんて、鼻歌歌いながらベルカケーキを仕上げた。








12日、夜。
エールと昼間作ったチーズケーキを手土産に、俺はタバサの自宅前で固まっていた。
隣には、タバサが苦笑しながら俺を見守っている。


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…明日はいよいよ俺とタバサの結婚式だ。
けどその前に、男には通っておかなきゃならない試練がある…!


(…タバサの両親に挨拶…!クソ、この扉一枚開けるだけなのに…!)

な、なんかプロポーズの時より緊張するんですけど…!;
けど、ここでこうしてても始まらん!とりあえず深呼吸しろ、深呼吸!

そう思って思いっきり息を吸い込んだ瞬間、



ガチャッ。

「∑!!?」
「……さっきから何やってんだい」

内側から開いた扉。

そこには仏頂面の『お義母様』が立っていらっしゃいました…








そして現在。俺 in ソリナス家。

俺とタバサが隣同士で座って、その前にお袋さん、親父さん、弟クンが座ってる。
………親父さんは話が始まる前から号泣してるし、お袋さんは仏頂面のままだ;


「えー…と。あ!チーズケーキ食いません!?俺、作ってきたんです!!」
「あたしゃ、甘い物は嫌いだ」
「∑!!;」

い、いきなり撃沈っ…!;

「じゃあ俺食べていいっ?チーズケーキ大好き♪」
「あっ?ああ、どーぞどーぞ!!たんとお食べ!!」


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グッジョブ、弟クン…!

「えーと、それじゃあ、エールなんか…は…?」
「貰おうかね」
「は、はいぃ!!」


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と、とりあえずエールだけでも受け取ってもらえてよかった;

チラッと隣のタバサを見ると、ニッコリ笑ってテーブルの下でコッソリ手を握ってくれた。

その手を握り返しながら、俺は改めてご両親と向き合う。


「あの…俺は移住者で、この国に来てまだ1年ちょっとしか経ってないんですけど、それでもタバサ…さんと出会えてホントに幸せで、」
「ごたくはいいんだよ。あたしらはね、あんたがこの子を幸せにする気が本当にあるのかってことを聞きたいだけなんだ」

エールを飲み干してしまったらしいお袋さんは、すっかり目が据わってる;

…だけど俺は、その問いに対する答えには、なんの迷いも躊躇いもなくて。


「もちろんです。俺の命に代えてでも、ゼッッッッタイ!!幸せにします!!」

タバサの、俺の手を握る力が、少しだけ強くなる。

と、今まで号泣してた親父さんが、更にわんわん泣き出してしまった;


「よかったねぇっ!よかったねぇタバサちゃんっ!!アヅマくんと幸せになるんだよぉぉ!!」

…親父さんのレースのハンカチーフは、すでに涙でグショグショだ;

タバサも涙ぐんで頷いてる。


「うんっ…ありがと、パパ…!ママも、ありがとう」
「…幸せにおなり、タバサ。それで早いトコ、孫の顔を拝ませとくれ」
「ねーちゃん、よかったねー♪」

ああ、なんかいいな、こういうの。
………やべ、俺までもらい泣きしそうになってきた。


「アヅマ」
「∑はっ、はい?」
「幸せにするって誓ったんだ、もしこの子を泣かせるようなコトがあったら、」

ズイッと、お袋さんが乗り出してきた。
ち、近い近い!そして怖い!;


「…生きながら地獄を見せてやるから覚悟しとくんだね」
「っハイ……;」








話を終えて、ソリナス家の玄関から外へ出る。
見送りに出てきたタバサが、柔らかく笑った。


「…明日からは、2人一緒のお家に住むんですね、私たち」
「ああ、そうだな」
「結婚式、みんな来てくれるかな」
「んー。とりあえず、アルは確実に来るだろうな」
「ふふっ」

そっと、タバサの額にキスをする。

明日。俺たちはやっと、一緒になれるんだな。














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アヅマ君は、気付けばスイーツ男子の道をまっしぐらですw
デザート以外のレシピは未だに真っ白ww たまにはちゃんと、野菜とか魚とかも食べなさい!

しかしそんなアヅマ君も、やっと結婚です…!
約1年半の独身生活にサヨナラだー!!><ノ

142年4日~8日『破局の報せ』


4日。
今日は料理コンテストが開催される。
特に用事もなかったから、俺も観覧してみることにした。



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さすがコンテストに出場するだけあって、みんな料理のクオリティがハンパねぇカンジがする。
神官が順番に試食して、審査するワケだが、今年の優勝者は…



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ベアーテさんってばーちゃんに決まった。
…うん、あの『いむマフィン』は確かにうまそうだったもんな。











5日と6日は、選抜試合の参加受付の日だ。
今年は魔導士の選抜戦。……少し悩んだが、俺は今回は参加を見送ることにした。
んー…なんつーか、魔導士も戦士に変わりはねぇんだろうけど…俺のなりたい『戦士』じゃないんだ。
やっぱり俺は、剣か拳で語る方が性に合ってる気がする。












7日。
何気なく通りを歩いてると、アルを見付けた。



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「おーい、アルー!こんなトコで何してんだー?」
「…あ、こんにちわ、アヅマ君。相変わらず元気だね、あはは…」
「…なんだよ、そういうお前は元気ねーじゃねぇか。何かあった…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
……ん?;

「…お前、シズニ神官じゃなかったっけ…?;」
「…え?ああ、こないだまではね。その辺にフラフラしてた人にバトンタッチしちゃった」
「早っ!!軽っ!!;」

ホントにコイツは…; 地味に突飛な行動しやがるな、最近;

…って、いかん!本題から脱線してるじゃねか!;


「と、とりあえずそれは置いといてだ!…お前、なんでそんな沈んでんだよ?」

アルはしばらくドンヨリしたまんま俯いてたが、そのうち力なく笑った。

「…うん、詳しいことはまた後で話すよ。今晩飲みに行こう?」
「…?お、おぅ…;」








そんで、約束通り俺とアルは一緒に飲みにきたワケで。


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「で?なんだってまた、そんなに落ち込んでんだよ?」

バターポトを突っつきながら、俺から本題を切り出した。
アルはさっきから黙々とエール瓶を空にしていってる。


「…うん。実はね」
「おぅ」
「別れちゃった。ハーティさんと」

そう言ってエールをあおるアル。

予想外な報告だった。俺はフォークに刺したポトが滑り落ちたのに、しばらく気付かなかった。


「な……お前、本気だったんじゃなかったのかよ?」
「もちろんさ。彼女はずっと、オレの憧れだったんだから」
「だったら、なんで…」
「…気付いたんだ。オレの彼女に対する気持ちは、単なる『憧れ』であって、『愛』じゃなかった…」

もう何本目か分からないエール瓶のフタを開けて、話を続ける。

「もちろん、『愛』に変えられるように努力した。けど、そうすればそうするほど、『何か違う』っていう気持ちが大きくなってきてね」

…自分の恋愛がうまくいってたから、てっきりコイツもうまくいってるんだと思ってた。
けど、違ってたんだな。

俺がもうちょっと頭がよけりゃ、助言の一つもしてやれたのか…?

いや、俺がどうこう言ったって、コイツの心ってヤツは変わらない、か。


「…ハーティさんは、なんて言ってた?」
「うん、凄く怒ってたよ。あのキャメルクラッチは今までで一番効いたなぁ」
「………;」

ま、コイツが決めたコトだ。今更俺があーだこーだ言ったトコで始まらねぇやな。

とにかく今夜は、コイツの気が済むまでとことん付き合ってやるか。











8日。
今日はフェルタ祭。それに、大食い大会も開かれる。



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「よっしゃ!参加登録完了っと!」

ふっふっふ。何にしても勝負事っつったら燃えるじゃねーか!
今日は朝メシ抜いてきたし、準備万端だぜ!

大食い大会まで時間があるし、劇でも観て時間を潰すか。
まぁ演目は、去年と同じ『勇者ダロス』らしいけどな。








そんで、アレコレやってる内に、あっという間に夕方。
…俺は今、目の前に置かれた競技用の豊穣ブレッドに戦慄している…;



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(近くで見ると、アホみてぇなデカさだな;…いや、俺ならいける!自分を信じろ、アヅマ!)

…なんて、自分を励ましてる間にも前口上は終わって、いよいよ試合開始。


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次々に脱落していく参加者たち。
夢中で豊穣ブレッドを頬張ってく俺。
そしてついに、一騎打ちにまでもってくことが出来た。


結果…………





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くっそ、あと少しだったのに…!;
ら、来年、またリベンジしてやるっ………ぅっぷ;












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いやはや、アルドヘルム君の心変わりにはビックリ通り越してガッカリしてしまいました…よ…orz
ハーティさんとゴールインしてくれるのを期待してたのにぃぃ;;
…つ、次こそは無事に恋愛成就して下さい…(泣)

大食い大会は惜しくも2位で終わってしまいました><
くそぅ、来年こそは優勝してやるんだっ!!


142年1日~3日『未来予想図』


142年1日。
今日から新しい年が始まる。



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朝からハールの庭園で新年の儀があるらしい。
朝メシのマフィンを平らげて、俺は庭園へ走った。



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シズニ神官のアルの口上で儀式が始まる。
国王と王妃に挟まれて緊張してるのか、途中何度かセリフを噛んでやがった。



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昨日もここで見掛けたけど、この人があんなデッカイ像を彫ったのか。
ククリアの女ってスゲェな。



新年の儀の後は、成人式と入学式だ。今年は特に見知った顔はいなかった。

…いつか俺も、ああいう式に参加する日がくるんだな。







2日。
今日はタバサと川辺でデートだ。
タバサの右手薬指には、俺が贈った指輪が光ってる。…なんかこう、改めて見るとくすぐったいな。



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「…将来子供ができたら、星の日の放流に、家族みんなで参加したいですね」
「あ!?;…っあぁ、そ、うだな、うん…」

ちょ、照れる!照れるから!!;つーかタバサ気が早いな!;

「あと、家族でピクニックなんかも楽しそうですよね!私がお弁当作って、アヅマさんは子供たちと一緒に遊んだりして」

ああ、なんかウットリしていらっしゃる;

…うん、でも、そうだな。二人の子供か…


「そうだな…俺は、子供と一緒に釣りなんかしてみたいな。で、釣った魚はお前が料理する、と」
「ふふっ♪じゃあ、うんと大きな魚を釣ってくださいね?」
「おうよ。親父のイゲンってヤツを見せねぇとな」
「頑張って下さいね!………パパ♪」


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「∑パッ…!?;…ばか、からかってんじゃねーよ」

照れ隠しで軽く小突いてやると、タバサは小さな舌を出して笑った。
ったく、かなわねーな、コイツには。







「それじゃあ、また二人でお出掛けしましょうね」
「ああ、またな」

タバサを家まで送り届けて、別れの挨拶を交わす。
でも今日は、もうちょっとだけ用事があるんだ。


「タバサ、ちょっとこっち来い」
「?」

手招きすると、素直に近寄ってくる。

「で、ちょっと目ぇ瞑ってろ」
「??はい」

少し首をかしげながらも、大きな瞳は閉じられた。

俺はタバサの顔の位置まで屈んで、


「っ!?」

そっと唇を重ねた。
しばらくして離れると、俺はイタズラっぽく笑ってみせた。


「…いつかのお返し、ってな」

タバサは真っ赤になって惚けてたけど、すぐにニッコリ笑ってくれた。










3日。

「…よし、こんなもんか?」


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年も新しくなったことだし、思い切って服の色なんか変えてみた。

「前の色、キライじゃなかったけど少し地味だったからな」

今日もこれからタバサと約束してる。さっさと支度を終わらせて、庭園に行こう。





「アヅマさん、前の色も良かったですけど、青もとっても似合ってますよ♪」
「そっ、そうか?…サンキュー」

ちょっと期待してたとはいえ、直球で褒められるとやっぱ照れるな…。

今日は南の塔まで来てみたけど、ここからの眺めは相変わらず絶景だ。
…移住してきた初日も、ここでこの国を見渡したんだっけ。

あれからもう、1年か。


「あっという間だったな…」
「?」

こっちを見上げてくるタバサに、『なんでもない』って応える。
少し風が出てきたから、寄り添うみたいにしてタバサの肩を抱き寄せた。


「…二人で、幸せになろうな」


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婚約期間中のデートも楽しいですね♪^^
結婚式、待ち遠しいな~><

服染めは何色にするか結構悩みました…。
赤もいいし、緑も案外似合うかもしれないし…。いや、水色も捨てがたい…!
…と、悩んだ挙句の青ですw 気分はちょっぴりスポーティーww

141年30日『誓いの指輪』

30日。
ハールの庭園に行く前に、贈答品を売ってる店に寄る。
目的の物を買って、失くさないようにカバンにしまった。



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まだ昼になってないせいか、あまり人がいない庭園。
いつもみたいに天使像の前で待とうと思って、回り込んでみたら先客がいた。


(シズニ神官と…工芸家?何やってんだ?)

なんか、ムズカシイ話をしてるっぽい。
…つか、シズニ神官って、あんなに背低かったか…?もうちょっとこう、俺より何cmか高かったような…

その時少し強い風が吹いて、神官の帽子が落っこちた。

………って、



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「…んん?あ、おはようアヅマ君」


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なんでいきなり神官になっちゃってるんだお前!?;

「ちょいちょいちょい!!お前コレ、どういうことだ!?」
「どういうって…今からこの天使の像を川へ流しに、」
違ぇわ!!;俺が訊いてんのは、なんでお前が神官になってんのかってコトだっ!!」
「えっと、前任のルーファスさんが、『僕と交代してシズニ神官になってよ☆』…って、オレを指名してきたから?」

えええ神官ってそんな軽いノリで交代できるのか!?;

…ああもう…。今日は今から人生最大の大勝負だってのに、コイツは…;


「……まぁ、おかげでちょっとだけ、緊張が解けたわ。サンキューな」
「???」

何に礼を言われたのか分からないアルは、首を傾げてる。

時刻はもう少しで昼。だけど待ち合わせの時間より早く、俺の待ち人は庭園に駆け込んできた。











「今日もいいお天気ですね、アヅマさん♪」
「ん?あぁ、そーだな」

誓いの丘。
大きく深呼吸するタバサと、それを横目に見る俺。

今日は少し風が強いから、さっきから木々のざわめきが、やけに大きく聞こえる。


「アヅマさん?なんだか今日は静かですけど、どうかしたんですか?」
「いや。…タバサ、俺…」

一度目を閉じて、改めてタバサと向き合う。

心臓がウルサイ。けど、今はそんなコトに構っちゃいられない。


「…俺は、お前のことが好きだ。ずっと一緒にいたい。離れたくない。…お前が他のヤツに盗られるなんて、絶対嫌だし許せない」

…自分でもビックリするくらい、素直な言葉が出てくる。
タバサも、元からデッカイ目を更にデッカくして、俺の話を聞いてくれてる。


「俺は器用じゃねぇし、頭も良かねぇから、気の利いたセリフなんか言えない。だから、これだけ言わせてもらう」

大きく息を吸い込む。
風が、調度いいタイミングで、止んだ。


「俺と、結婚してほしい。OKなら、コレを…」

カバンにしまっておいたモノを取り出す。
ビロード張りの小さな入れ物を開けると、カットされたラル石が光を反射して煌いた。

『誓いの指輪』は、静かに入れ物の中に納まっている。


「受け取ってくれ」

短い沈黙の後、タバサは小さく震える声で呟くように言った。

「…………こんなキレイなもの、本当に私なんかが貰っちゃっていんですか…?」
「お前に貰ってほしいんだ」

タバサは俺と指輪を順番に見つめた後で、顔を真っ赤にしながら大粒の涙を零しだした。

「っ…うれ、しいです…!私、今なら死んでもいい…っ」
「ばーか。死んじまったら元も子もねぇだろーが」
「ふえぇ…アヅマさん大好きです~!」


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タバサの右手を取って、薬指に指輪を通す。
最初からコイツ専用だったみたいに、指輪のサイズはピッタリだった。
余計に泣きじゃくり始めたタバサと一緒に、丘を降りてすぐ近くにある教会へ。



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「式は来年の13日か。…結構待たなきゃいけねぇな」
「…待ち遠しいですね」
「だな」

…しばらく、俺たちは予約表の前で余韻に浸ってた。
タバサはお遣いを頼まれてたとかで、先に戻っていったけど、俺はそのまま教会に残った。

…いかん、さっきから顔がニヤけっぱなしだ。


「アヅマ君?ニヤニヤして、どうしたの?」


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「∑っ!?ばっ…お前、ビックリさせんじゃねーよっ!!;」

ああそっか。シズニ神官の家って、教会に併設されてんだっけ;

「んん?それ、結婚式の予約表だよね?…あ!」
「……ん。まぁ、そういうコト」
「やったね!結婚式にはオレも駆け付けるから!」
「いや、お前シズニ神官だから!むしろ司会進行役だから!」









教会から帰る途中、市場の屋台でまた見たことないようなモノが売られてた。
年末になったら家の玄関前に飾るモノだとか。俺も一つ買って、自宅の玄関前に飾ってみる。



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(あ、そうだ。年末の挨拶もしに行かないとな)


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お隣のドールマンさん一家。


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イザドル陛下。


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アル。
それから…



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今日俺の婚約者になった、タバサ。

「来年も、よろしくな」
「はい。来年もたくさん、二人で思い出作りましょうね」


この夜が明けたら、新しい年が始まる。

来年は、どんな年になるんだろうな。













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やっと婚約しましたよー!><
な、長かった…!
13日まで長いですが、婚約期間を満喫したいと思います^^

それにしてもアルドヘルム君。キミが神官になるとは、思ってもみなかったよ…;

141年21日~29日『嫉妬心と酒場語り』


21日。
「よー、アル。今からメシ食いに行かねぇ?」
「いいね♪それじゃあ行こうか」


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っつーことで、道々雑談しながら酒場に直行。
実は俺、ここの酒場には初めて来た。…ふぅん、結構いい雰囲気の店じゃねぇか。



「よし、それじゃ、今日はキミの奢りってことで♪」
「はぁ?;…まぁ、言い出したのは俺だしな?別にいいけど…」
「ありがとう♪次はオレが奢るからさ」


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アルはエール、俺は出来たてのコロッケを選んで、店の奥のテラス席に移動した。


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「あれ?アヅマ君は呑まないのかい?」
「あー…、俺、酒は呑めねぇんだわ」

成人祝いで1回だけ呑んだコトはあるが、ほんのちょっと呑んだだけで世界がグルグル回って、そっから記憶が飛んだ。起きたら起きたで、頭がガンガンして最悪だったなー…。

………あ、このコロッケうまい。


「お前は結構いけるクチなのか?」
「うーん?どうなんだろう…。まぁ、エール瓶10本くらいは全然余裕かなぁ」
「ほー。…って、え?なんかゼロが1つ多くないか?;」

コイツが酒豪だとか、以外すぎる;
…いや、もしかしてククリア国民はみんな酒に強いとか…?;

まぁ、それは置いといて。こうやって誰かと一緒に食事すんのも、たまには悪くねぇな。








24日。
今日はタバサの誕生日だ。


「誕生日おめでとう、タバサ」
「エヘヘ…ありがとうございます♪」


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花の一つでも用意しとけばよかったな;

タバサのヤツ、いつもみたく仕事に戻るのかと思ってたら、



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サプリ飲んでまで訓練し始めた。

(こ、こないだの練習試合といい……アイツ、一体どうしたんだ?;)

…まぁ、身体鍛えるのは悪いコトじゃねぇし、別にいいけどな。
訓練終わったら、明日のデートにでも誘おう。そうしよう。









29日。
訓練の後、俺はいつも通り畑でポトを収穫していた。


(んー。今日はなかなか甘いポトが採れねぇなー)

これじゃ、明日の分のマフィンが作れん。
つか俺、すっかりマフィンが主食になっちまってるなー。甘い物は好きだから、全然問題ないが。

………そんなことを考えながらせっせと畑仕事に精をだしてると、スッと遮るみたいにして影が掛かった。

「あん?」


姿勢はそのままで顔だけ上げてみると、なんかあんまり見慣れないヤツがこっちを見下ろしていた。

「…君が、アヅマ・アカツキ?」
「………そうだけど、何?」

俺が応えると、ソイツは鼻で笑った。
…うわ、なんかヤなカンジの野郎だな。


「僕はフレッド・ガッリ。…単刀直入に言うよ。タバサさんは僕のものだ。君はさっさと手を引きたまえ」


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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「あ゛ぁ?」









とりあえず、フレッドとかいうヤツをアッパーで沈めて。

俺は大股で、畑から出てきた。
そしたら調度、水車小屋から出てきたタバサを見つけて…


「タバサ!ちょっといいか?」
「アヅマさん?どうしたんですか?」

驚くタバサを無視して、俺はさっき畑であったことを話した。

「…で、お前とフレッドって、どういう関係なワケ?」
「どうって…ただの学校の先輩だと思ってます」
「ただの先輩と、デートなんてするか?」

……胸ん中がモヤモヤする。
こういうの、何ていうんだっけ?………あぁ、そうだ、これは

嫉妬。


「あの、アヅマさん。私、フレッドさんとデートなんて、したつもりないですよ?」
「は?…でも、」
「あんまりしつこく『お散歩』のお誘いに来られたんで、1回だけ一緒にお出掛けはしましたけど…」

…………さ、散歩だ!?;

「おま…;…っ、あーもう!これじゃ俺がバカみてーじゃんか!」

ついでにフレッドのヤツもな。

ていうか、ただの散歩気分で他の野郎と出掛けられてちゃ、シャレになんねーぞ…;


「あの、アヅマさん…?」
「なんでもない!ってか、明日出掛けっぞ!『散歩』じゃなくて、『デート』な!」
「!はいっ♪」


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「それはアレだな。あまり悠長に構えておると、そのうち本当に横から掻っ攫われてしまうぞ」
「はぁ…」


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っつーか、何このフランクすぎる謁見;

…いや、帰宅途中で偶然陛下に遭遇して、そのまま酒場に連行されたんだけど;

陛下は、イメチェンで生やしたらしいヒゲを撫でながらエールを一気に飲み干した。


「若かりし頃の余にも覚えのある事よ。色恋というものは、なかなかどうして思うようにいかん」
「…掻っ攫われたんですか?」
「ふっふ、どうだかなぁ。…しかしまぁ、駆け引きも楽しみの内とはいえ、あまり待たせると見切りをつけられてしまうやも知れんぞ?」

…ごもっとも。
今日改めて、思い知らされたっていうか。…どっかで油断してたんだ、俺は。『タバサが心移りしない』なんて、そんなの、なんの保障もないってのに。


「…ときにアヅマよ。何やら先程から異臭が漂うておる気がするのだが」
「∑あ、えーと、これはその…キノコ採ってたら…」
「なるほど、ラダの糞か!アレは確かにキツイな、ハッハッハ!」

陛下、ココ一応メシ食うトコですから!察して周りの空気!;
…いや、臭いまんま来ちまった俺も悪いけど…;









「ふぅ…」


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公衆浴場で体を洗って、湯船に浸かる。

今日の出来事と、さっきの陛下の言葉が頭の中を行ったり来たりして、なんだか考え込んでしまう。


(タバサが他のヤツとデート…)

想像しただけで、ハラワタが沸騰しそうになった。

『あまり待たせると、見切りをつけられてしまうやも知れんぞ?』

…………。




誰もいない浴場。
俺は大きく息を吸い込んで、湯船に潜り込んだ。













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ちなみに25日はアヅマ君の誕生日でしたが、スクショを間違って削除してしまいました…。オノーレ!!;;

たまたま話しかけたフレッド君。恋人欄にタバサちゃんの名前を発見した時は、うろたえてしまいましたよ;
でもタバサちゃんの恋人欄は変わらずアヅマ君だったので、ホッとしました><;

あ、そういえば雑草採ってたら、


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変なの採れた…;
こういう『?』がついたモノは、ノイアルさんのトコに持ってくと自分で命名できるそうで。

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とりあえずこの草は、『マンドラ草』という名前にしました。
見たまんまですね!w

それから、いつの間にかブログ閲覧数が100超えてました…!
こんな辺境のブログを閲覧いて下さってる方々に、感謝、感謝です!><。
ツイッター上や、記事に直接コメントを下さってる方々、ありがとうございます!毎回メチャクチャ嬉しいです!^^
これからもノロノロ頑張っていきますので、よろしくお願いします!


141年16日~20日『誓いの丘』


16日。
見晴らしのいい誓いの丘で、大声で叫びまくる野郎が2人。


「トモダチばんざーい!!!」
「友達サイコー!!!」


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ひとしきり叫んだら、なんかおかしくなってきて、盛大に吹き出してしまった。
アルも俺に誘発されて、隣で大笑いしてる。



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「なんつーか、久し振りだな、こういうの」

柵にもたれ掛かって、一息つきながら晴れ空を仰ぐ。
故郷のヤツら、今頃どうしてっかなー。相変わらず、こんなふうにバカやってんだろうか。

…っと、いかんいかん。なんかシンミリしちまう;


「それはそうと、どーよ?カノジョとはうまくいってんのかー?」

感傷に浸るなんてのは、俺らしくねぇ。
ここはいっちょ、コイツを冷やかして気分転換だ!


「うーん、まぁ、順調なのかなぁ。こないだなんて、少し遅刻しちゃって……庭園の水飲み場に頭突っ込まれちゃったよ♪」
「え」
「危うく溺れ死ぬトコだったなぁ。あはは♪」
「………;」

なんだろ、なんかコイツの将来が心配になってきた;
まぁ本人が幸せそうだから、そっとしとこう…;








17日。
星祭りが近付いてきたってコトで、屋台でフェルタ祭の時とはまた違うリースが売られてた。
とりあえず自宅用に一つ買って、寝室に飾ってみた



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19日。
いよいよ今日は選抜試合の決勝戦だ。今日勝ったどっちかが、闘士候補になれる。



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勝ったのは、グルナラさんっていう農場員の人だった。
仕事も出来て武術もこなせるとか、女だてらにスゲェなと思う。
あ、でも、農場員やってたら戦士にはなれないんじゃなかったか?








20日。
今日は日食。それから星祭りの日だ。
朝だってのにこう暗いと、なんかヘンなカンジがする。
…このフワフワしてる黄色い光、何なんだろうな?



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せっかくの祭ってコトで、訓練は休みにしてブラついてみることにした。
劇場は、来年の劇の主役を決めるために投票しにきた人たちでごった返してる。


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アルも何気に、こういう行事って好きみたいなんだよなー。


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とりあえず俺も投票。来年の劇の主役は、この2人に決定らしい。

闘技場の前まで歩いてきたら、中から掛け声と技がぶつかり合うハデな音が聞こえてきた。
こんな祭の日にも練習試合なんてやってるヤツがいるのか。
何気なく中を覗いてみると、リングに上がってたのはよく見知った顔だった。



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(なっ…タバサ!?;)

なんでまたアイツが?;
おいおい、頼むからケガとかすんじゃねーぞ;

よっぽど集中してるのか、最前列にいる俺に気付きもしねぇ。

こっちはハラハラしっぱなしだ。心臓に悪い;



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結果は、タバサの惨敗。
なんというか、まぁ…相手が悪かったな;


「あ!アヅマさん、見てたんですか!?」
「まーな。…ケガはしてないか?」

外傷はないみたいだが、念のために訊いてみる。

「はい、平気です♪」
「ならいいけど。……お前だって嫁入り前なんだし、あんまムチャすんじゃねーぞ」
「!…嫁入り…」

ちょ、なに真っ赤になってんだよ!; 俺まで照れてくんじゃねーかっ!;
そしてこの沈黙はなんだ!?うあぁぁ自分で言っといてアレだがすっげー恥ずかしい!!;

…で、ゆでだこ状態になった俺たちが桃色の空間から引き戻されたのは、次に練習試合をしに来たヤツらが闘技場に入ってきた時だった。



夜になって、誓いの丘に大勢の人たちが集まってくる。
星祭りの最後を締め括る、太陽神・ソルの復活を祈る儀式が行われるらしい。
俺もソルのともしびを持って、陛下と神官の口上を聞いていた。



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(無事に天まで届けば、願いが叶う、か)

このともしびに、何を願おう。

(そうだな、まぁ……来年も、タバサやアル、それから故郷のヤツらが、笑って過ごせるならそれでいい)

そうして一斉に揚がったソルのともしび。
この国の人たちの、色とりどりの『願い』、『祈り』。



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幻想的な光景に、俺はしばらく時間ってヤツを忘れて、夜空を眺めていた。










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初めての親友デートは、アルドヘルム君からのお誘いでした。
友達とお出かけするのも楽しいですねー♪

タバサちゃんが練習試合なんてやってたのは、ホントにビックリしました;
なんだろう、いっつも訓練ばっかやってるアヅマ君に触発でもされたんだろうか。…それはないかw

ソルのともしび、アヅマ君のは紫色でしたー。あの色には、何か意味とかあるんでしょうか??
それともランダム??

141年11~13日『選抜試合と恋愛模様』


11日。
タバサとのデートの後、修練場で訓練を始めようかとしていた矢先、お隣のフランキーさんが声を掛けてきた。
修練場でこの人と会うなんて、かなり珍しい。


「あれ、珍しいっすね、フランキーさん。訓練すか?」
「はは、私だってたまには運動もするさ。…あ、そうだ。アヅマ君、よかったらこれから練習試合でもしてみないかい?」
「え」

…まさかフランキーさんから練習試合に誘われるなんて、思ってもみなかった。
そういえば俺、訓練ばっかしてて、練習試合なんてやったことなかったなー。


「えぇと…じゃあ、よろしくお願いします」
「うん、なら早速行こうか」

親衛隊員の修練場から闘技場までは、目と鼻の先だ。
調度誰も使ってなかったから、タイミングが良かった。

…しかし、こう改めてリング上で見合ってみると、なんか緊張する。


「手加減なしでいいからね、アヅマ君!」
「うす!」


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試合開始のゴングが鳴る。制限時間は30秒。その結果は…


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フランキーさんの勝利で終わった…。

(こ、このオッサン、なかなかやるじゃねぇか…!;)

その場にヘタり込んでる俺に、フランキーさんは息なんて少しも乱さないで手を差し出してきた。
『たまに運動』なんて、ぜってーウソだろ;


「ありがとう、アヅマ君。おかげでいい運動ができたよ。…そうだな、あえて言わせてもらうなら、君はもっといろんな人と対戦して、技を磨いた方がいいと思うよ」

なるほど。確かに俺は、まだ初段の技しか持ってない。
フランキーさんの言うとおり、鍛えるだけじゃダメだな。


「…うす。参考になります」

差し出された手を取って、立ち上がる。
と同時に、今日の選抜試合を観戦しに来た人たちがポツポツ集まってきた。


(俺もそろそろ座っとかないと、いい席取られちまうな)

今日は絶対見過ごすワケにはいかない。
なんたって、俺の友達の試合なんだからな。











(うわ~…、アルのヤツ、めちゃくちゃ緊張してんじゃねーか;)


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遠目に見ても、アルの緊張っぷりは余裕で見て取れた。
対戦相手はどっかで見たことあるって思ったら、フェルタ祭ん時に『リオナ姫』役をやってた人だった。

そうこうしてる間にゴングが鳴って、試合が始まる。
周りのデカイ歓声に負けないくらい、俺も声張って応援して。
その結果、アルは……………



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………負けた。

「あー!もう少しだったのに…!」

まだリングに上がったままのアルは、片手で汗を拭ってる。
…と思ったら、観覧席の俺に気付いて、いつもの笑顔で手を振ってきた。

…………なんだよ、負けたクセに満足そうなツラしやがって。

ふぅっと溜息を吐いて、俺はアルに向けて親指を立ててかざした。











12日。
いつもみたく、修練場で人形と向き合う俺。
いつもと違うのは、俺はただ向き合ってるだけで、まだ訓練を始めてないってトコだけだ。

しばらくそのままでいると、予想通りに、


「アヅマさ~ん!」

って、俺を呼ぶタバサの声が聞こえてくる。

そのタイミングで、俺は素早く振り返って、キッとタバサを見つめた。


「タバサ!」
「っ?」

ピタリと足を止めて、目をまんまるくさせるタバサ。
間髪入れずに、俺は勢いに任せて言葉を続けた。


「明日!二人でどっか遊びに行くぞ!!」

………っ!ついに…ついに言ったぞ…!なんだよ俺!やっぱやれば出来るんじゃねーか!

…あれ。でもなんか反応なくね?;どう、し…


「∑!!!?;」

な゛っ…!?; なんでそこで泣くんだお前は!?;

「…あ、あれ、おかしいな私っ…」

なんだ?なんか俺、ヘンなコト言ったか?;
ちょ、何この予想外!?; どうすりゃいいんだこんな時!?;


「ご、ごめんなさい…!あんまり嬉しくて、わた、私…嬉しくて…」

え………

「嬉しい…?」

コクンと頷いたタバサは、泣き笑いしながら、

「…アヅマさんとデートしてると、すごく嬉しいし楽しいんです。けど、デートに誘うのはいつも私でしょ?私は別にそれでも良かったんですけど…もしかして、アヅマさんは、私なんか本当は好きじゃないのかもしれないって…そう思ったら、とっても不安で…。つい私ばっかりはしゃいじゃうけど、アヅマさんは楽しくないんじゃないかって…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ああ、そっか。
昨日俺に自分のコト好きかって訊いてきたのは、不安でどうしようもなくて………

俺、バカだ。
もっと素直になってれば、コイツはここで泣いたりなんかしなかったのかもしれないのに。





気付いたら、俺はタバサを抱きしめてた。

そっか。知らない間に、俺はこんなにコイツが好きになってたんだな。



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「…アヅマさん」
「ん」
「キスして下さい」
「ああ」


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13日の夜。
珍しく鼻歌なんか歌って歩くアルを見掛けた。何かいいことでもあったのか?
あ、そういや今日はアルの誕生日じゃねぇか。


「よー、誕生日おめっとさん。…なんだよ、やけに機嫌いいじゃねぇか?」

するとアルは、よくぞ訊いてくれたと言わんばかりの笑顔でこう言った。

「えへへ、ありがとう。…実はね、ついにオレにも恋人ができたんだ♪」


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「うぉっ!?マジか!相手は!?」
「ハーティ・セリアーさん♪」

…ん?ハーティ?ハーティ・セリアー…

……………あ!!



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イスカの乙女じゃんか!!

「あ、だからあん時、お前イスカ神殿に行ってたんだな!?」※『修練場にて』参照。
「うん、まぁ、ね」

ははぁ、ナルホドな。コイツはカワイイ系より美人系が好みなのか。

それから散々アルを冷やかして、その日帰ったのは夜もだいぶふけてからのことだった。











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アルドヘルム君、惜しくも初戦敗退でした><
でも、まだまだこれからチャンスはあるぜ!頑張れアル君!!
…と思った矢先に、彼女作っちゃってましたw 恋愛も頑張ってほしいです^^

141年10日『心のともしび』


10日。
今日も俺は、早朝から修練場で訓練だ。…サプリのマズさには大体慣れてきた;

この後はいつもなら畑に行くんだが(仕事はモチロンだが、大方の目的はマフィンの材料の『甘いポト』狙いだ)、今日は…っていうか今日こそ、俺からタバサをデートに誘うんだ…!
このまま先攻取られっぱなしじゃいられん!


(アイツの行動力は侮れねぇからな。グダってたらまた、)
「アッヅマさーんっ!明日、遊びにいきませんか~!?」
(そう!こんなカンジ、に……)


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「………」

ギギギ…っていう音が似合うくらい、ぎこちなくゆっくり後ろを見てみる。
返事を待つタバサのデカイ瞳は、キラキラ輝いてた。


(…きょ、今日こそはと思ってたのに…っ!)

ガックリうなだれたい気持ちを必死に押し込んで、俺は少し引きつった笑顔を浮かべた。

「…おぅ。じゃ、明日ハールの庭園で…;」







で、昨日の夜から予定してた計画がパァになって、俺は今ポトを収穫中だ。
隣にはアルも畑仕事に勤しんで……


「…あん?どした、アル?ムズカシイ顔して」

畑の土を見つめたまんま何か考え込んでたらしい。
ハッと驚いた顔になったと思ったら、苦笑しながら頭を搔いた。


「ああ、いや。実は明日試合でさ。…ちょっと緊張してるのかな」
「試合って…選抜試合にか!?お前が!?」

コイツが戦士に興味があるなんて、思わなかった。正直ビックリだ。

「そんなに驚かなくても;…まぁ自主的に、というより、父さんが出ろってうるさくてね」
「あー、お前のオヤジさん、現役の闘士だったっけ」
「そう。今年は闘士の選抜試合だからね、余計にさ」

困ったように溜息を吐くアルを見て、俺は一つ閃いた。

「よし!それならこのアヅマさんが、試合のお守りでも買ってきてやるよ!」
「え、いいのかい?」
「俺にできるコトっつったら、それと応援ぐらいしかねーだろ?」
「…うん、ありがとう」


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…改めて礼を言われると、なんかムズムズする。

返事の代わりにヒラっと手を振って、収穫したポトを持って畑を後にした。





その後、自宅に帰る途中だったらしいアルを呼び止めて、試合のお守り『ソルのともしび』を渡して、


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選抜試合の対戦表を確認しに行こうと思って闘技場に向かってたら、例のごとくタバサが走り寄ってきた。
…もうコレは、生活習慣の一部みたいになってきてる;…まぁ、悪かぁない。


「アヅマさん、訊いてみたいことがあるんです」

でも、今のタバサは、いつもと少し様子が違って見えた。

なんだろう、何が違うのかハッキリしないが、何かこう…引っ掛かるっていうか。


「なんだよ、改まって?」
「あの…アヅマさんは、私のコト…好きですか…?」
「…はっ?」

ま、また急に何を言い出すんだ、コイツは…!;
しかも妙な圧迫感っつーか…;


「そっ…んな、コト…」
「はい」
「っ、好きじゃなけりゃ、デートなんかするワケねーだろっ…!」


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っづあぁぁぁぁぁぁ!!!;
なんで!俺は!もっと気の利いたコトが言えねぇんだぁぁぁぁ!!!?
どんだけ恥ずかしがり屋さんですか俺はさぁ!?
そんなだから未だに先手打たれっぱなしなんだよ…!


「私も好きですっ!…その、アヅマさんのコトが」
「Σへぁ!?;」
「エヘヘ…大好きです♪」

なんていうか。

うん、あんまり熱が上昇しすぎて、頭が爆発しそうです。









日が沈んで、そろそろ空から茜色が抜けようとする頃。
やっとの思いで、闘技場に辿り着いた俺。


「…ホント、身体だけじゃなくて、対タバサ用のメンタルも鍛えなきゃな…;」

おかしいなー。ステータスの中じゃあ、『ココロ』が一番数値が高いハズなのになー。アハハ。

「…お、あったあった、対戦表」

アルの名前も、しっかりのっかってる。


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「対戦相手は…あんまり知らない人だな」

まぁ、さっきも言った通り、俺に出来るのは応援ぐらいだ。明日はしっかり応援してやんないと、だな。

俺が対戦表を眺めてると、ゾロゾロと闘技場に人が集まってきた。
ああそうか、今から今日の対戦が始まるんだな。


「おし。俺だっていつか試合に出るんだ、人の試合も観てお勉強ってな!」

さっきまでの気疲れもなんのその。
始まりのゴングが鳴り響く頃には、俺は周りの連中と一緒になって、試合観戦に夢中になっていた。










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ホントに、アルドヘルム君が試合に出るなんて知った時は、ビックリしましたよ^^;
しかし出るからには頑張れ、アル君!ステータス全部100いってないけど!!

タバサちゃんに不意打ち喰らうたびに、萌え禿げる管理人…wなにこのカワユイ押せ押せムスメは!!ww

日記、もう少し何日分かまとめて書けるようになりたいです;
1日分の話が、いつも思いのほか長くなってしまうんだっ…!orz

141年8日『フェルタ祭』


8日昼。

突然ですが。
俺、今もの凄くピンチです。


「アヅマさん、『あーん』してくださいっ♪」

満面の笑顔で、俺にもぎたてのベルカの実を差し出してくるカノジョ。
in 果樹園。

昨日のに引き続き、デートと洒落込んでマス。


「んな゛っ!?;なななんでそんなコト、」
「いいからっ!ハイ、『あーん』♪」

……うぅ…!そんな目ぇキラキラさせても、俺はやんねーかんなっ!!
誰が、んなバカップルみてーなコト…


「…アヅマさん、もしかしてベルカの実、キライでしたか…?」
「っ!!!」

あああもう!!なんでそこでシュンとすんだオメーはぁぁ!!;
これじゃ、俺が悪者みてーじゃねーか!………ったく!


はむっ

「!」

むぐむぐむぐ…

差し出されたまんまだった実を、俺の方から食らってやる。
…ハイ、俺らバカップル決定。

タバサはポカンとしていたが、すぐ元の笑顔に戻ると、俺の顔を覗き込んできた。


「おいしいですか?」
「…む」

まだ口ん中に甘い実が残ってて、俺はぶっきらぼうに頷くだけしか出来なかった。







デート終了後、タバサを家に送り届けた俺は、劇場前で足を止めた。

「ん?…ああ、今日はフェルタ祭だったな」

今日は確か、劇と大食い大会があるんだったっけ。
せっかくだし、ちょっと観ていこうか。




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「よぅ、アル。お前も観に来てたんだな」
「あ、こんにちわ、アヅマ君。…どうだった?今日のデート?」

アルはイタズラっぽく笑ってる。…やめんか、思い出して照れるだろが;

「べ、別に?フツーっつぅか?」
「フツーねぇ」

なんて言って、クスクス笑ってやがる。クソゥ、なんか腹立つな;

「あ、ほら、始まったみたいだよ」

舞台に目を向けて見ると、前口上が終わって、劇が始まったところだった。

…ん?あれ?あの村長役って…



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陛 下 か よ !!!;

まさかこんなトコでも見付けるなんて思いもよらなかったよ!!;
さすが『お祭り好き』、侮れねぇ…!

唖然としてる俺を置き去りにして、劇は進行中。
…あれ、なんかまた、よく見知った顔が…



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こんなミスキャスト見たことねぇわ!!!

なんでよりによって悪役がフランキーさん!?迫力ねぇなオイ!!;

一人で脳内ツッコミ入れてる間に、劇は無事終了。
…なんだろ、劇観て疲れるって、どういうことだ…。

この後は、豊穣の広場で大食い大会だ。ついでにそっちも観に行ってみよう。








豊穣の広場に着くと、まばらだが人が集まってきていた。
どこに座ろうか見渡してたところに、小さな影がぶつかってきた。

「おっと」
「あっ!ごめんなさい!」


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ぶつかってきたチビッ子が、ペコリと頭を下げる。

「おぅ。余所見してっと、危ねーぞ。気を付けろよ?」
「はーい。…お兄ちゃんもしかして、イジューシャさん?ボク、アルドヘルムっていうんだ!よろしくね♪」
「!?;」

…アルドヘルムなんて小難しい名前、アイツ以外にもいたんだな。ちょっとオドロキだ;
手を振って走ってった『ちびアル』を見送って、俺はテキトーに腰掛けた。

段々人が集まってきて、大食い大会に出場するメンバーも揃ったみたいだ。

司会進行役の神官サマの前口上が終わって、いよいよ開始のゴングが鳴る。
みんなすげぇ食いっぷりだったが、その中で優勝したのは…




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ロトっていう人だった。
オイオイ、なんか顔色悪ィぞ。大丈夫か;


大食い大会の後は、会場に集まった全員に『豊穣ブレッド』っていうパン的なモノが振舞われた。


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試しに食ってみたけど、正直言ってビミョーな味だったな;
ま、タダメシ食えたってことで、良しとしとくか。












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2回目のデートは果樹園でしたー。デート中は、くっさいセリフを連発しまくるアヅマ君ですw似合わないww ←

子供でも、友達に出来たらいいのになぁ。仕方ない、ちびアル君が成人したら速攻で仲良くなってやろう!


141年7日『初デート』


…………結局、昨日の夜は緊張してろくに眠れなかった…。
ったく、遠足前のガキじゃあるまいし;

家ん中でジッとしてても、またグルグル考えちまうだけだ。
こういう時は、何でもいいからさっさと行動するに限る。案ずるより生むが易し、だ。


「……一応、持ってくかな、コレ…」



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移住初日に貰った花の種。試しに花壇に蒔いてみたら、結構立派な花が咲いた。

…俺は女の好みなんてよくわかんねぇケド、アイツはたぶん、こういうのは好きだろうなって…

花を眺めてる内にまた考え込みそうになって、慌てて頭を振る。


「~~~~っ!!考えんのは後だ!後!!」

そう自分に怒鳴り付けて乱暴に家の扉を開けたら、調度お隣のフランキーさんがいてビックリした。
フランキーさんはまん丸くなった目を何度かパチクリさせて、いつも通りに挨拶してくれた。


「やあ、アヅマ君。今日も朝から訓練かい?」

一瞬どう答えようか迷って、自分でもビックリするぐらいの大声で俺はこう答えていた。

「今日はこれからデートなんですっ」









………………そんなセリフを吐いたコトを、只今絶賛後悔中。
あんな大声、どう考えても区画の外まで聞こえてんだろーがっ!!;
何、一人暴露大会やってんだ俺よぉぉぉぉぉ!!!!;




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天使像と向かい合ってジタバタする俺は、ハタから見たらモロに変な人である。
他の待ち合わせ組が怪訝そうな視線を突き刺してくるが、今はそれどころじゃない。

そうして時刻が昼の1刻になってしばらくして、聞き慣れた声が足音と一緒に近付いてきた。


「すみません、アヅマさん!ちょっぴり遅れちゃいました…って、何してるんですか?」
「!!」

俺は慌てて居住まいを正すと、何事もなかったかのように咳払いを一つ。

「な、なんでもねーよ」
「?」
「それより、今日はドコ行くんだよ?俺、ククリアのデートスポットなんてよくわかんねーぞ」

すると、タバサは『ああ!』とか言って手をポンと鳴らす。それからニッコリ笑って、

「そしたら、劇場に行きましょう!」

俺が頷く間もなく、タバサは俺の手を引いて先導し始めた。


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なんの前触れもなく繋がれた手。
アイツにとってみれば大したコトじゃないのかもしれないが、俺はといえば、目的地に辿り着くまで、心臓がバクバクうるさかった。

そうこうしてる内に劇場に着いて、タバサが何やら楽しそうに話してる。
………相変わらず、俺の右手はタバサの左手に拘束されたままだ。


「…って、ちゃんと聞いてますか?アヅマさん?」
「あ?あぁ、うん、聞いてなかった」
「もぅ~!」

面白いくらい膨らむタバサのほっぺた。思わず俺は吹き出してしまう。

「…なぁ。また俺とデートしてくれるか?」

少しキョトンとした後、タバサは凄く柔らかな笑顔で頷いてくれた。

「はい。私でよければ、喜んで…!」



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ひとしきり楽しんで、今日のデートは終わり。
タバサを自宅まで送り届けて(やっぱこういうのは男の役目だもんな)、別れの挨拶を交わす。



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「じゃあ、またな」
「はい、また♪次はアヅマさんが、行き先考えてて下さいね?」
「りょーかい。…あ、っと」

そういえば、コレ、デート中に渡しそびれてたまんまだった。

「……コレ。今更だけど、さ」

すっかりタイミングを掴み損ねてしまったから、やたらと照れる…。
それでも、予想してたより喜んで受け取ってくれたから、俺もつられて頬が緩んだ。



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デートの日だからって、訓練は休まない。
家に置いてきた訓練用サプリを取りに戻ると、俺はそのままの足で、いつもの修練場に向かおうとした。

が、区から出てすぐの所で、さっき見ていた顔と鉢合わせた。


「タバサ?何してんだ、こんなトコで」

走ってきたらしいソイツは、とりあえず息を落ち着かせてから、屈託のない笑顔でこっちに近付いてくる。

「アヅマさん、ちょっと屈んで下さい!」
「はぁ?」
「いーから、屈んで下さい!」

一体何だっていうんだ;
ワケが分からなかったが、ここは大人しく言うことを聞いて屈んでやる。


「…こうか?」
「それから、目を瞑って下さい!私がいいって言うまで開けちゃダメですよ?」
「???」

なんかヘンな遊びでも思いついたんだろうか;
まぁ、1回やりゃあ気がすむだろうし、言われるままに……



ちゅっ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

…なんか、唇に柔らかい感触が…って…………………

え。ちょ、………………………えぇ!!!?;




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思わず目を開けてしまった俺の至近距離には、告白された時とおんなじくらい顔を真っ赤にしたタバサがいて。

「…お花のお礼、です」

伏せ目がちにはにかんでいた。
完全にフェイントを喰らってしまった俺の視界は、メガネがズリ下がったせいでピンボケ状態になる。

何か言わないと。何か、


「………ご、ゴチソウサマデス…?」












「あはっ!あっははははははははっはははは!!」
「そっ!そんなに笑うか、フツー!?」

笑い転げるトモダチに、怒りと恥ずかしさとで顔が熱くなる。
それでもヤツは笑い続けて、酸欠になりそうなトコでようやく笑いが治まってきたようで。


「ごっめ…、っ!でも、よりによって、『ごちそうさま』って…!」
「しゃーねぇだろっ!?とっさに出ちまったのがソレだったんだよ!」

コクコク頷きながら息を整えようとしているアルは、まだ肩を震わせている。
…つか、俺も初めてみたわ、お前がそんな大笑いしてるトコなんてよ。


「…それで?次回のデートには、もう誘ったのかい?」

目尻に溜まった涙を拭いながら訊ねてくるアル。
俺は即答出来ずに、グッと息を詰まらせただけだった。


「?どうかした?」
「……言わねー。お前、ぜってー笑うし」
「そんなこと言われると、余計に気になるじゃないか。教えてよ、笑わないから」
「…ホントだな?」

チラッと横目で睨むようにして見ると、コクリと頷かれる。
それを確認してから、小さく息を吐いて呟くように答えた。

「…また、先手とられた。今度はぜってー俺から誘ってやるって思ってたのに、またアイツの方かr「あはははははははははっ!!」
「言い終わんねー内から笑ってんじゃねーかーーー!!!」












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デート後、ホントに追っかけられてチューされた挙句、その日の夜の内に、またしてもタバサちゃんの方から誘われてしまいまいた…;
ホンマ、タバサちゃんは肉食系女子やでぇ。。。

初デートも通過したことですし、こっからは少しスピード上げて行きましょう!ファイトー!!

イメージ画 タバサちゃん&アルドヘルム君

初代アヅマ君の彼女さん&親友君をザザッと描いたので、アップ。
相変わらずのシャーペンでガシガシ描いただけなので、ものっそ雑でーす^^;



まずはタバサちゃん。


タバサ全体
タバサ表情

うう、画像リサイズしたら見辛くなってしまった;



お次はアルドヘルム君。


アルドヘルム全体
アルドヘルム表情

スキャンしたら、何故か足が見切れてしまいました…;;
あ、ちなみに彼が抱えてるのはキノコです。うん、見えないけどキノコなんです…orz


陛下は…うん、描ける気がしません☆
下手の横好き、ド下手クソですが、また何か描けたらアップしようと思います^^

141年6日『お誘い』


朝、修練場に出かける前にふっと思い出した。

「そういえば昨日、レマの実の種ってヤツも買ってたんだっけ」

確か、最近輸入しだした訓練用アイテムだって、店のジーサンが勧めてきたヤツだ。
モノは試しってコトで、区画内の花壇に植えてみると、赤・青・緑の色とりどりな実が生った。



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「うーん、コレも絶対マズイんだろうなぁ…;」

いや、これも訓練の為だ、多少マズイのは我慢しろ俺。




…………だがしかし。


「うおえぇぇーー!?ッ…、ナニコレ、めっちゃマズッ…!に、苦…ていうか痛い!口ん中スゴク痛い!?;」


多少どころの騒ぎではなかった・・・

な、なんかもう、コレ、ホントに人間が口にしていいモノなのかっつーくらいのレベルだ…!;
うぅ…気分悪っ…。でもここで時間をムダには出来ん…!!


「…っクッソ!レマの実ごときに負けてられるかっつの!!」


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言うが早いか、人形に向かって一撃ブチ込む。

…って、アレ?なんかめっちゃ身体が軽い…?昨日より比べ物にならないくらい、調子が良くなってる…!


(…これがレマの実の効果ってか?)

訓練アイテムの効果って、マズさと比例すんのかよ;
まぁいい、効果が続いてる間に、鍛えれるだけ鍛えっぞ!

それから夢中で訓練してると、また昨日みたく後ろから声を掛けられた。


「アヅマさん!こんにちわ!」

俺が振り返るまでもなく、タバサの方から隣に駆け寄ってきた。
……なんつーか昨日の今日だし、少しくすぐったい気分だ。


「おぅ。…どした?」

あーもう。…照れ隠しは分かるが、無愛想すぎんだろ、俺!;
もうちょっとこう、気の利いたセリフの一つや、


「エヘヘ。明日のお昼、よかったらどこかへ遊びにいきませんか?」

ふた、つ……………………

「デートしましょう!」


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∑えええ早速!!?;


いや、そりゃまぁ一応こ、恋人、なんだし?恋人同士だったらデートなんか当たり前で…

誘いに来たご本人サマは、照れた様子でほっぺた染めていらっしゃいます;
でも当の俺が石化しっぱなしなもんだから、


「あ…もしかして、明日は都合悪い…ですか?」

なんて、不安そうに見上げてくる。

「!?いやっ、悪くない!受けてたつ!!」
「?」

ちょ、なに口走ってんだ俺ぇ!!!何だよ『受けてたつ』って!?;

「つっ、つまりだ!……行くぞ、その……デート
「!はいっ♪」

……なんだかなぁ、俺。なんでコイツの表情一つに、こんな一喜一憂しなきゃなんないんだ…
嫌じゃないけどな、うん。


「じゃあ、明日の昼、ハールの庭園で待ち合わせな」
「はいっ♪」
「遅刻すんじゃねーぞ」
「了解です♪」

あーあー、もう。すっげー嬉しそうな顔しやがって。

敬礼みたいなポーズをとって、タバサは『仕事に戻りますね!』って、修練場から出て行った。
俺も訓練を再開したが、始終緩みそうになる表情を引き締めるのにかなり苦労してしまった…






「なぁ、アル。お前ってカノジョとかいんの?」
「はい?」

素っ頓狂な声で目を丸くするアル。
そりゃそうだ、呼び止められて開口一番のセリフが『カノジョいんの?』だったら、誰だってこういう反応するに決まってる。


「なんだい、突然?」
「いや、ただなんとなく」
「なんとなくって;…うーん、今はまだいないけど?」

それを聞いて、俺は無意識に溜息を吐いていた。

「はーぁ…、いねーのかー…」
「オレに恋人がいないとして、何か問題でもあるのかい?」
「いや、そうじゃなくてだな。…実は俺、明日デートなんだよ。でも、デートなんて生まれてこのかた1回もやったことねぇし、どうすりゃいいか分かんねーっつーか…」

そう言いながら乱暴に頭を掻く俺を見て、アルはまた目を丸くした。

「ええ!?キミ、移住3日目にして、もう恋人できたのかい!?;」
「できちゃいましたー」

アルは、感心半分、呆れ半分みたいな表情。
ですよねー。最近移住してきた新参者が、もう地元民の彼女ゲットしたとか、俺でも多分呆れるわ;


「アルにカノジョがいるんなら、助言とか訊きたかったんだけどなー」
「すいませんね、フリーで」
「イジケんなって。お前イケメンだし、その内カノジョできるっしょ。…ちと背ぇ低めだけど」
「背が低めは余計!………でも、ありがとう」


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「でも、なんでお前、イスカの乙女さんの家に来てんだ?おかげで追いかけるのに苦労したぞ」
「え!?いや、別に?」
「?」
「あ!オレ、買出し頼まれてたんだった!じゃあねアヅマ君!デートがんばって!」

急に早口でまくし立てたかと思ったら、さっさと出て行っちまった。
……ヘンなヤツ。

っと、もう陽が暮れるな。

俺も早く帰って、明日に備えよう。







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まさかのタバサちゃんからの初デートのお誘いでしたw
次の休前日の7日に、こっちからお誘いに行こうと思ってた矢先の出来事でした…
もしかして、タバサちゃんって肉食系ですか…?^^;

そういえば、アルドヘルム君はアヅマ君より1歳年上なんだなぁ。
うーん、そうは見えない^^;

アルドヘルム君の恋愛も気になるトコです♪



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