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191年11日~15日『ペティの子守り、してやっとくれ』



11日。
そろそろ起きてペティにミルクをやろうかと思ってた矢先に、その報せは届いた。


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……アモスが、危篤……

……隣のエルを見遣ってみると、何かを堪えるような、無理矢理抑え込んでるような顔して、ジッと天井を見詰めてた。

「……分かってたのかい、オマエ」
「……へェ。つい最近、もう長かぁねぇかも知れねぇと、親父から告げられておりやした」
「なんでアタシに教えてくれなかった?」
「折角、ペティが産まれて毎日幸せそうに笑っていなさるんだ。そこにわざわざ湿っぽい話を持ち込むのァ、野暮ってもんでござんしょう」
「妙なところで下手な気ぃ遣うのは、オマエの悪いところだよ。……幸せも不幸せも、一緒に背負ってくって夫婦になった時に誓っただろ」
「……それも、そうだぁなァ。……申し訳ござんせん、姐さん」

大体、当日になってイキナリ知らされる方が、よっぽど心臓に悪いってンだよ。
……ペティにミルクやって朝飯食ったら、急いで見舞いにいかないとね。

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191年6日~10日『今日が何の日か言ってみな』



6日。
朝、目を覚まして、すぐに自分の左隣に顔を向ける。


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「……おはよう、ペティ」

ぷっくりとした頬を指先で触ると、くすぐったそうに少しだけ身じろぎした。


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エルは……あぁ、1人用のベッドに移ったのかい。アイツなりの気遣いかねぇ?

「気ぃなんか遣う必要ないのに。こっちで一緒に寝た方が、温かくていいよ。なぁ、ペティ?」
「あ、ふにゅ……」
「うん?」

なんだろ、口を一所懸命動かしてる……あ、

「あぁそうか、ミルクが欲しいんだね? 待ってな、今持ってくるから」

こういう仕草ひとつでも、とんでもなく愛くるしく思えるよ。当たり前だけどさ。


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191年5日『アタシの宝だよ』



5日。

「……っ! ……きた……」


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朝日が昇るのとほぼ同時に、いよいよ腹が痛みだした。
実は夜中からずっと腹が張ってるカンジがしてて、あんまり眠れてなかったんだよね。
多分コレが、陣痛ってヤツだ。……こっからが本当の大勝負だ、気ぃ張っていかないと……!


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191年1日~4日『国王の衣装に袖を通してみた感想は?』



191年、1日。
今日からまた、新しい1年が始まる。


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去年までは1人で新年を迎えてたけど、今年はエルが一緒だ。
それに……アタシの腹の中にいる、この子も。

……本当に、見違えるくらい幸せになったもんだよね……アタシ。


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190年26日~30日『……死ぬなんて、嘘だろ?』



26日。


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あんまり唐突な報せだったもんだから、状況を理解するのに暫く時間が掛かった――。


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190年21日~25日『幸せなのは当たり前だろ』



21日。
明け方から、例の如く吐き気に叩き起こされた。


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「う゛、げほっ、ぐぅっ……」

……吐き出せるモンなんて、何もありゃしないんだけどさ……夜中にも何度か起きてるし。

「姐さん? 大ぇ丈夫ですかィ?」

トイレの戸を叩く音と、エルの声。
そっと抜け出てきたつもりだったのにねぇ……また起こしちまったか。

「……あぁ、もう、平気だよ」

しんどい、けど……
悪阻なんかに、アタシは負けないよ。
これを乗り越えたら可愛い我が子に会えるって思ったら、こんなの、屁でもないさ。


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