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191年16日~20日『ベルカタルト……だって……!?』



16日。

「お待ち遠さまでごぜぇやす、姐さん! ささ、朝飯にしやしょう♪」

エルがテーブルの上に出してきたのは、お得意のガゾのビスクだ。
ま、見て確認しなくたって匂いで判ってたけどね。


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「いただきます」
「いただきやすッ♪」

……うん。
エルの作ったビスクは、今日も美味いよ。




さあ、朝飯も食ったコトだし、ヴィヴィアンを励ましに行こうかね。
もう2人目だし、ゾーイの時に比べりゃ少しは気持ち的に余裕もあるだろうけど、やっぱり傍に付いててやりたいんだよ。


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「もうひと踏ん張りだよ、ヴィヴィアン! ノリー、オマエも手ぇ握ってるだけじゃなくて、何か声掛けてやりな!」
「頑張れ、もう少しだ」
「もっと声張れないのかいオマエは!」

確かゾーイが産まれた時も同じような遣り取りした気がするね……。



そうして1刻もしない内に、ヴィヴィアンは無事に元気な赤ン坊を産んだ。


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今度もまた女の子だ。イヴォンヌって名前を、早速ノリーが名付けてた。

「頑張ったな、ヴィヴィアン」
「うん……。ノリー君とキリエちゃんが付いててくれて、とっても心強かったわ、ありがとう……」
「身体は何ともないかい?」
「大丈夫。少し休めば、きっと疲れも回復するわ」

微笑みながら、ヴィヴィアンはイヴォンヌの金髪をそっと撫でる。ノリーの表情も、いつもと比べてずっと柔らかい。
ゾーイはヴィヴィアン似だったけど、イヴォンヌはどっちに似るんだろうね? 目鼻立ちは、どっちかっていうとノリーに似てる気がするよ。

ともかく、おめでとう。ヴィヴィアン、ノリー。








見舞いを終えてハールの庭園に向かう途中、従姉のレナータに呼び止められた。


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どうも朝飯のニゴラゴルを作り過ぎちまったらしくて、その辺のヤツらにお裾分けして回ってたらしい。
折角くれるってんなら、遠慮なく貰っとくよ。……うん、美味い。








昼はエルと2人でラナンの橋に……行ったのはいいものの、今日は生憎他のカップルで混雑してた。


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「人が多かろうが少なかろうが、おいらぁちぃっとも気になりやせんぜ! だってよ、おいらにゃあ姐さんしか見えてねぇんだもんなァ♪」
「……オマエはよくそんなクッサい台詞、平気で吐けるよねぇ……」
「そりゃあマジにそう思っておりやすからねェ! おいらの姐さんは、今日もとびっきり綺麗だァ♪」
「何言ってんだい、ばーか。……オマエだって、その……今日も、か、格好いい……よ」
「へへへッ♪ そいつぁ嬉しいねェ♪」

……やっぱりエルみたいにはいかないね……どうにも照れちまう。








夕方は魚釣りして時間を潰した。
すぐ帰れるように、ダロス区の近くの川を釣り場に選んだよ。


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「……っと。よし、子持ちのヤツじゃないね」

これなら持って帰っても大丈夫だ。フィンはエルの好物だからね、もっとたくさん釣ってってやろう。

「ん? また、えらく重たいのが……! コイツはひょっとして、いつぞやのデカいフィンかね?」

だとしたら、逃すワケにはいかないね……! 釣って帰って、エルを喜ばせてやるんだ!

「観念っ、しやがれっ!!!」


踏ん張って竿を思いっ切り引くと、次の瞬間には川から大きな獲物が飛び出してきた。


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「……って、なんだい、ゲゾじゃないか……。てっきりデカいフィンかと思ったのに……」

やたら損した気分になっちまったよ……。
でもまぁ、獲物は獲物だ。一応持ち帰るかね……。











17日。
ベッドの中で微睡んでたら、エルにキスで起こされた。


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「おはようごぜぇやす、姐さん♪ 朝飯、出来ておりやすぜ♪」
「ん……今行くよ」

身体を起こして、思いっ切り伸びをしてから、ベッドから出る。
今日の朝飯は何だろうね? 香ばしい匂いがするから焼きガゾかねぇ?








「……って、コレは……」
「へェ、昨日姐さんが釣ってきて下すった大ゲゾでござんす! 折角だから丸焼きにしてみやした♪」

うん、まぁ……作ってもらっといて、文句言うつもりはないけどね……。
昔ヴァンが同じモン作ったコトがあってさ、全然美味くなかったって記憶があるよ。


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「いかがでござんしょう、姐さん?」
「……ゴムゴムしてて噛み切れない……」
「へへッ、顎が鍛えられそうでごぜぇやすねェ♪」
「んー……」

顎が鍛えられる以前に疲れてきたよ……。なんでコイツは普通のモノ食うようなペースで食えてんだい……。








いつも通り散歩に出ると、魔獣と戦ってきたらしいローゼンと行き合った。
酷い臭いだねぇ、どうやら今日は負けたみたいだ。……それにしても、


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「なぁローゼン。オマエ、そろそろ奥義を習得できるんじゃなかい?」
「そう………?」
「ああ、アタシの勘だけどさ。その気があるんなら、伝授してやってもいいよ? どうせ暇してるし」
「うん……じゃあ、お願いしようかな………」
「それじゃ、誓いの丘に行こうかね」





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誓いの丘には、丁度アタシとローゼンの他には誰もいなかった。これなら気兼ねなく集中出来るってもんだよ。

「どの奥義……って、オマエの場合訊くまでもないか」
「ドラゴンフォース、教えてくれる………?」
「はいよ。……それじゃ、まずはオマエの力を見させてもらおうかね」


 ・
 ・
 ・


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「まだまだそんなモンじゃないだろ!? おらあぁぁぁぁぁ!!!」
「っ……! サンダーフレア………!」
「ぐっ!?」

……、危なかった……。
もうちょっと立ち位置がズレてたら、マトモに喰らっちまうトコだったよ……。コイツのサンダーフレアは、例え練習試合でも当たったらシャレにならないからね……。

「ごめん、大丈夫………?」
「大丈夫だよ、伊達に闘士やってたワケじゃないからね。……ま、オマエに心配されちまうようじゃ、アタシもいよいよ終いだよねぇ」
「今はもう戦士じゃないんだし、多少衰えても問題ないんじゃない………?」
「まぁそうだけどさ。……取り敢えず、合格だよ」


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「アタシが伝授してやった奥義なんだ、存分に使っとくれよ?」
「うん、そうする………。ありがとぅ………」

これでまた、ローゼンの戦闘力が増したね。
この調子で、ハヤサとチカラもバランス良く鍛えていってほしいもんだ。








誓いの丘まで来たんだし、ちょっと墓参りでもしていこうかって墓地に寄ってみたら……


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ウナイがベレニスとデート中だった。
ふぅん、結構いいカンジじゃないか。もしかしたら、そう遠くない内に幸せな報告が聞けるかもしれないね?








墓地から出て教会の前へ出てくると、水飲み場で一息ついてたらしいゾーイと会った。


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「きょうはね、たくさんおはな、つんでかえるの! おかあさんと、はなかんむりつくるんだー♪」
「そうかい、ヴィヴィアンと一緒に作るんなら、きっと綺麗な冠が出来るだろうさ」
「うん! ちいさいのもつくって、イヴォンヌにあげるの!」

フフ、早速いい姉貴っぷりを発揮してるね、ゾーイのヤツ。妹が出来て、嬉しいんだろうね。








帰る前に酒場に寄って、酒の肴でも買って帰ろうかと思ったんだけど。
今日は何も置いてないみたいだね。仕方ない、市場で何か出来合いのモノでも買って……

「姐さん! やっぱしここにいなすったんでござんすね!」

声がしたかと思えば、間髪入れずに後ろから抱き締められてた。

「キスしてもよござんすかィ?」
「なんだい、いつもは訊きもしないクセにさ。……いいよ」
「へへッ♪」


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「……あぁそうだ。エル、何か酒の肴作ってくれるかい? ここに買いにきたんだけど、ご覧の有様でさ」
「へィ、お安い御用でごぜぇやすよ♪ すぐに作れるもんっていやァ、焼きガゾぐれぇしかありやせんが、それでもようござんすかィ?」
「いいよ、オマエに任せる」
「了解しやした♪ そうと決まりゃあ、我が家に帰ぇりやしょうかねェ! ペティも待ってることだしよゥ♪」

エルに肩を抱かれたまま、酒場を後にする。
帰ってエルが焼きガゾ作ってくれてる間、アタシはペティを寝かし付けるとしようかねぇ。……そうしてると一緒に寝ちまうかもしれないけど。











18日。
今朝もエルが朝飯を作ってくれてる。
ここのところ、エルにばっかり任せっきりになっちまってるね……。アイツが進んでやってくれてるコトとはいえ、嫁としてこの状態に甘えっぱなしじゃダメだ。
明日の朝は、アタシが何か作ろう。


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「お待ち遠さまでごぜぇやす! 今日はこんなモンを作ってみやしたぜ!」
「うん? どれど…れ……」

……コ、コレは……!?


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「ベルカタルト……だって……!?」
「こんな手の込んだ菓子作るのぁ初めてでござんすから、かなり手間取っちまいやしたが……どうにかこうにか、それなりの出来にゃあなりやしたぜ!」

……まさか、エルがこんな小洒落たモン作るなんて……。
アタシよりどんどん料理の腕が上がってンじゃないかい……!

「姐さんに喜んで頂きたくってよゥ……おいら、心ぉ込めてお作りしたんでさァ♪」
「そ、そうかい……ありがとうな」

取り敢えず、まずは一口……っ、ふ、普通に美味い……!
……はぁ。なんか、悔しいというより先に落ち込んじまうよねぇ……。








昼はエルと一緒に、南の塔へ景色を眺めに行った。
ここに2人で来るのはいつ振りかね……婚約期間中に来たっきりだったような気がする。


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夏も通り過ぎてって、秋の気配が深まってきたね。風も少しだけ冷たくなってきたようだ。
それとなくエルに身を寄せると、察したエルがしっかり肩を抱いてくれた。……それだけでもう、身も心もすっかりポカポカだよ。








さて、今夜は決定戦の準決勝だ。
ここまで上り詰めたマルチナを、しっかり応援してやらないとね。


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対戦相手は魔導師のセサル。
相性で見てみればマルチナの方が有利だけど、それだけで計れないのが試合ってもんだ。それが勇者決定戦だってんなら、尚更。


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初手から奥義をマトモに喰らっちまったのが響いたのか、えらくポイント差を付けられちまったね……。
残り時間も10秒切ったし、こっから逆転すんのは至難の業だ。
それでもマルチナは最後まで諦めてないようだね。当たり前だけどさ。それにひょっとしたら、大どんでん返しなんてコトも……


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……なかったか。
だけどいいところまで追い詰めたじゃないか。あと少し時間が残ってれば、もしかしたかも知れないねぇ。


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「お疲れ、マルチナ。惜しかったね」
「もしかしたら勇者になれるかも……って思ったんだけど、やっぱりそんなに甘くないわね。でも、全力でやりきったから、なんだか清々しい気分よ♪」
「まさかオマエが、ここまでの戦士になるとはねぇ……妙に感慨深いっていうかさ」
「うふふ、ありがとう♪ 少しはお母さんに近付けたかしら?」
「少しどころか、ひょっとしたらもう追い抜いちまってるかも知れないよ?」
「うーん、どうかしらね? ふふ」

まぁどっちにしろ、レアもあの世でオマエの活躍を喜んでくれてると思うよ。











19日。
朝起きて、まずはペティにミルクをやる。


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「腹減ってたろ、ペティ? たくさん飲みな」
「うー!」
「フフ、今日もいい飲みっぷりだねぇ」

ペティのヤツ、朝は大体アタシやエルより早起きなんだよねぇ。
腹空かして、よくエルの指に吸い付いてるんだよ。それがまた可愛らしくって、わざとそのままにして暫く眺めてたりするんだ。








昨日自分で決めた通り、今日の朝飯はアタシが用意した。

「へへッ、姐さんの作って下すった朝飯ぁ久し振りだぁなァ♪ こいつぁまた、見たことねぇ料理だァ♪」
「……パンケーキぐらい見たことある筈だよ」

……まぁ、どう見てもパンケーキにゃ見えない物体だから無理もないけどさ……。


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「へへェ! こりゃあ斬新なパンケーキだァ! 早速頂きやすッ♪」
「……どうだい?」
「焦げの苦みとバターの塩気以外の味がしやせんね! こうっと、生地がデロンデロンでよゥ、新食感ってのぁこういうのを言うんでござんしょうねェ♪」
「………」

デロンデロンなのは多分、バターを乗せ過ぎたから……かね?
……やっぱり1箱は多過ぎだったか……。たっぷり乗せた方が美味くなるかと思ったんだけど……はぁ。








アイテム庫に貯蔵してある食材もだいぶ減ってたし、たまには畑で野菜でも収穫してくるか。


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お、早速赤ニゴが採れた。こいつは幸先がいいね。
また焼きニゴに挑戦するのもいいけど……せっかく採れた貴重な赤ニゴなんだ、コイツはエルに任せた方が無難だね。

せっせとニゴやポトを収穫してたら、その内ヴィヴィアンも畑にやって来た。
1人で黙々と作業するのは飽きるからね、ヴィヴィアンと世間話でもしながら収穫することにしよう。


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「そういや、明日は星の日か。早いもんだねぇ」
「本当にね。1年なんて、あっと言う間だわ」
「今年はメギアは来るのかね? ここ数年見てないような気がするよ」
「どうかしらね? 来てくれるといいなぁ」
「メギアを拝めたら、なんだか妙に得した気分になるからねぇ」
「ふふ、そうね♪」

グレゴワールのヤツも、国王の仕事をアイツなりに頑張ってるみたいだし、今年は期待出来そう……かね?








いよいよ今年の勇者決定戦も、今夜が決勝だ。


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闘士のガイスカ対、魔導士のセサル。
ガイスカとは闘士だった頃ずっと一緒に魔獣と戦ってた。正直言って、ここまでやれるヤツだとは思ってなかったから意外だよ。
どういう展開になるのか、見物だね。


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最初からそこそこ飛ばして、あっと言う間に50ポイント近くガイスカがセサルを引き離した。
アイツ、アタシが闘士だった頃より見違えるほど腕を上げてるじゃないか、驚いたよ。
だけどまだまだ、ここからが本番だ。セサルも出し惜しみ無しで奥義を撃ってるし、気ぃ抜いたらすぐに逆転されちまうよ。


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……なんて、いらない世話だったようだね。
引き離したポイント差は大体そのままで、ガイスカは余裕でセサルに勝った。
これで新しい勇者が決まったワケだ。その調子で龍騎士の座も勝ち取っちまいなよ、ガイスカ。








試合も観終わったことだし、ボチボチ帰ろうとしてたらエルに呼び止められた。


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「いやァ、い~ぃ試合でござんしたねェ、姐さん!」
「ああ、なかなか見応えがあったよ」
「明後日の龍騎士の試練も、楽しみでござんすねェ♪」
「そうだね。昔同僚だったよしみだ、しっかりガイスカのヤツを応援してやらないとね」


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「さ、帰ぇりやしょうか、姐さん♪」

エルはニコニコ顔で手を差し出してくる。
アタシはひとつ頷いて、その大きな手に自分の手を重ねた。途端に、しっかりと握り込まれる。

「なァ、姐さん。明日ぁデートしやせんかい? せっかくの星の日なんだァ、2人で楽しみやしょうや♪」
「うん……そうだね、2人で出掛けよう」
「へへッ♪」

……アタシから誘おうかって思ってたトコだったから、丁度良かったよ。











20日。
ガゾのビスクのいい匂いで目が覚める。
今朝もエルに先越されちまったか……。アイツ、やたら早起きだからねぇ。元気なコトだよ。


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「匂い嗅いだら、急に腹減ってきちまった」
「ぷぁ、む~あ~」
「はいはい、オマエにミルクやるのが先だよな。ちゃんと分かってるよ」

頬を軽くつつくと、ペティはふにゃりと笑った。
ギャンカワだねぇ。アタシの娘は今日も本当に可愛いよ。


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そんでもって、アタシの旦那の手料理は今日も普通に美味い。
飛び抜けて美味いってワケじゃないから普通だ。でも、アタシはエルの作ったガゾのビスクが一番好きなんだ。








自宅からそのままデートしに出掛けるのもなんだか味気ないってンで、いつも通り一度ハールの庭園で待ち合わせるコトにした。
何て言うか、たまには恋人時代の気分に戻ってみたくもなるのさ。要は気持ちの問題だけど、別に悪かないだろ?


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庭園の入り口まで来たところで、通りの向こうからメギアが歩いてくるのが見えた。
コイツはまた、運が良かったね。こうしてメギアがこの国に来たってコトは、大地の力が充分満ちてるって証拠だ。
戦士連中とグレゴワールのヤツの、尽力の賜物だね。








デートの行先は、予め墓地に決めてあった。
劇場は来年の劇の主役を決めるのに人でごった返してるだろうし、ラナンの橋もなんだかんだでいつも人が多いからね。休日だと余計に、だ。


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「そういやァ、姐さん」
「ん?」
「前によゥ、生まれ変わってもまたおいらと一緒になって頂きてぇって話を致しやしたが……」
「あぁ、そういやそういう話もしたね」
「ちぃっと考えたんでござんすがね? もしもおいらと姐さんの性別が逆になっちまったらどうなるのか……ってよゥ」
「……オマエもまた、急に妙なコト考え付くもんだねぇ……」

性別が逆に、ねぇ……。
アタシは元から男気質だし、そんなに違和感ないけどさ。
エルは……どうなっちまうのか、想像付かないね……。

「……まぁ、逆になろうがどうしようが、アタシとオマエが一緒になるコトには変わりないだろ? なら別に逆でも構わないさ」
「へへッ、違ぇねェ! したがよゥ、どうせ女になるってんなら、姐さんみてぇなイイ女になりてぇもんだぁなァ♪」
「どうでもいいけど、くれぐれも同じ背格好にだけは生まれんじゃないよ?」

いくらアタシが男に生まれたとして、こんな馬鹿デカイ女はちょっと好きになるのに気合いが要りそうだからね……。








夜の刻になってすぐ、灯火を揚げに誓いの丘へ上った。


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グレゴワールの国王としての挨拶も、随分板に付いたと思うよ。
まぁ、まだ貫禄は充分備わったとは言い切れないけどさ。壮年になって髭でも生やせば、だいぶ違って見えるんじゃないのかい?


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一斉に揚がった灯火が、フワフワと夜空に吸い込まれていく。
去年は丁度、ペティが腹にいた時だった。無事に産まれてきますようにって、柄にもなく祈ったりなんかしたっけ。
今年は、何を願おうか。……ま、ここはやっぱり、家族の健康が第一かね。








ひとつだけ余分に買っといた灯火を、家に帰ってエルと一緒に窓から揚げる。


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エルはペティの面倒を見る為に、誓いの丘には来なかったんだよね。だからあの灯火は、エルの分だ。

「何か願ったのかい?」
「へェ、そりゃあ勿論で! 家族の健康、家内安全、ってねェ!」
「なんだ、結局アタシと同じ内容なんじゃなかい」
「へへッ、そいつぁいいや♪ そんだけおいらたちゃあ、想い合ってるってことでござんしょう♪」
「……ん。そうだね」

お互いに、想い合ってる。
心がしっかり通じ合ってる。

そう思うとさ、なんだいつも以上に愛しくなって、堪らなくなっちまったよ。












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ノリー君とヴィヴィアンちゃんの第二子は女の子でしたー!°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
イヴォンヌちゃんというお名前から察するに、なんだか美人さんになりそうな予感……?(´ω`*)w
次はお顔判明が楽しみです(○´∀`○)♪♪

マルチナちゃんは残念だったなー(>_<) かなりいいところまで勝ち進んでたので、これはもしかしたら……!?と、思ってたんですが(´・ω・`)ショーン
しかし昔と比べたら随分強くなったなぁ。さすがレアさんの娘ちゃん(n*´ω`*n)♪

そしてエルナンド君の主夫力が地道に上がっていっててビックリです(ノ∀`*)まさかベルカタルトを作り出すとはwww


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コメント

エルナンドくんの料理の腕が上昇中ですね

更新ありがとうございます(*^_^*)

エルナンドくんの料理の腕はどんどん上がってきていますね!
難しい料理も手際よく出来て、ベルカタルトまで作るとは!( ´ⅴ`)ノ
いつも疑問に思っていますが、どういう条件で配偶者が台所で料理を作ってくれるのでしょうか?これまで一度も料理を作ってくれる場面に遭遇したことがなくて。テーブルにご飯を置いたり、配偶者がご飯アイテムを持っているとダメなのでしょうか?作る姿を見てみたい!

ヴィヴィアンさん、第2子おめでとうございます(*^_^*)
ゾーイちゃんに妹ちゃんができて嬉しいでしょうね!ペティちゃんともいいお友達になれるといいですね!

マルチナさん、惜しかったですね!さすがレアさんの娘さん。戦士血筋のバトワイザーの血が受け継がれている証拠ですね( `・∀・´)

ローゼンさんのドラゴンフォースはきっとすごい力が出てきそうな気がします。
普段静かなローゼンさんが覚醒するドラゴンフォースは本当にバグウェルが出てきそうな気がします。

今が一番寒い時期で体調を崩しやすくなりますね。花粉症に敏感な人はもう症状が出てきて今年は飛散量が多いと聞き、今から戦々恐々です。

No title

クロッカスさま。いつもコメントありがとうございます!

まさかベルカタルトを作り出すとは思ってなかったので、実際プレイしてる時にビックリして笑ってしまいましたww
配偶者に料理を作ってもらうには、アイテム庫の中に料理は入れず、材料だけ入れといて(単品で朝ごはんに出来る物(例えばミルク系とかジャム、クリームソース等)は除く)、自分は何も作らず、テーブルにも何も置かずに、ダイニングで座って待機しとくだけです('ω'*)♪ 作ってくれるかは運次第なのですが^^; このやり方で、たまに子供も作ってくれたりしますよ♪

ヴィヴィアンちゃんの2人目の子は、男の子がいいなーなんて少し思ってたりもしてたんですがねww しかしまぁ、女の子同士で大の親友になれるかも?と思うと、期待と妄想が膨らみます^^

マルチナちゃん、もう少しだったので惜しかったです(>_<)
でも、昔と比べたら本当に強くなってて、お母さん目指して頑張って鍛えたんだろうなぁと勝手にホッコリしてます(n*´ω`*n)
次の勇者決定戦には、是非ともローゼン君にも出てもらって活躍してくれればなぁと期待してますよー!٩( 'ω' )و

寒い日が続きますが、クロッカスさまもご自愛下さいね!(´∀`*)
そういえばもうすぐ花粉症の季節……!私もいつか発症してしまうのだろうかと、ちょっと怖いような気もしております…(((´ω`)))

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