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191年21日~25日『次こそはいい試合を見せてもらいたいもんだよ』



21日。
今日は4年振りの白夜の日だ。


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「アタシがバグウェルと戦ってから、もう4年も経つんだねぇ……」
「時が経つのァ、早ぇもんでござんすねェ。バグウェルに勝って龍騎士になりなすった姐さんは、そりゃあ格好良ござんした」
「今となっては昔のコト……ってヤツさ。今のアタシは、闘士でもなけりゃ龍騎士でもない。只の女房で、母親だ」
「へへッ、そうでござんすねェ♪」

この、何でもない普通の生活が、毎日とても愛おしいんだよ。
1人で気ままに浴びる程の酒をカッ喰らって暮らして、たまに魔獣ブッ倒してたあの頃とは、本当に比べ物にならないくらい幸せなんだ。




4年振りの龍騎士の試練、どんな熱戦が繰り広げられるのかって期待しながら試合が始まるのを待ってたんだけど……


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……おい。
勇者が不在ってどういうコトだい?バグウェルの不戦勝だって???
ふざけんじゃないよ、4年越しの楽しみがこんな結果で終わるなんて冗談じゃないってんだよ……!

(割と長いことククリアプレイしてきましたが、龍騎士の試練に勇者が来なかったのは初めてのような……ww 一体ガイスカ君に何があったというのか……^^;)








なんだか腑に落ちないまま、豊穣の広場に向かう。勇者不在で終わったとはいえ、白夜の宴はあるらしいからね。
広場に集まった連中も、不満タラタラって表情だ。そりゃ無理もない話さね。


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……で。闘技場には来なかったガイスカのヤツだけど、宴にはしっかり顔出してるときた。
なんとなく縮こまって目が泳いでるね。えらく恐縮してるってカンジだ。
そりゃそうだ、他にバグウェルと戦いたかったヤツなんて大勢いたんだ。それを蹴落として勝ち取った勇者の座だってのに、肝心の本番に来なかったんじゃあねぇ……。ま、何かしらの理由はあるんだろうけどさ?


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宴の進行役のマイカも、どことなく困り顔だ。
終わったコトをグチグチ思ってても仕方ないしねぇ。取り敢えず今は、思う存分呑んで食って宴を楽しもうじゃないか。


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「せっかく楽しみにしてたってぇのによゥ。こんなこともあるんでござんすねェ」
「ほんとにね。決定戦でいい試合してた分、期待してたんだけどねぇ……ガッカリだよ」
「まッ、終わっちまったこたぁ仕方ねぇやな! なぁに、4年なんてアッと言う間に過ぎまさァ、次を楽しみにしておりやしょうぜ♪」
「そうだねぇ。次こそはいい試合を見せてもらいたいもんだよ」


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多分、バグウェルの姿を拝めるのも、アタシは次で最後だろうし……ね。
4年後の白夜の宴も、こうしてエルと一緒に楽しみたいね。……あぁ、そン頃にはペティもだいぶ大きくなってるだろうし、親子3人で一緒に、かねぇ。











22日。
ペティにミルクをやってると、エルが小皿を片手に寝室にやって来た。


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「姐さん、ちぃと味見して下さいやせんかィ?」
「ん? どれ……」
「今日はいつもと違って、ちょいとばかし隠し味っつぅのを足してみたんでさァ。いかがでござんしょう?」
「うん、美味いよ。いつもよりサッパリしてて、なんか香りがいい気がする」
「そいつぁよござんした! そんじゃあ、これで完成だぁなァ♪」

満足そうな笑顔で、エルはまたキッチンの方へ引っ込んでいった。
隠し味か……何を入れたのかね? あとで訊いてみよう。








シズニ神官のガエターノが危篤だってんで、朝飯を済ませてから見舞いに行った。


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先代のライトもそうだったけど、コイツも神官のまま死んじまうなんてね……。年寄りが引き継ぐと、こうなる確率がかなり高くなるように思う。
だけどガエターノは満足そうだった。神官として毎日務めを果たすコトが何よりの生き甲斐になってたんだとさ……。
まぁ、オマエの人生なんだ。この終わり方でオマエが満足してンなら、アタシがとやかく言うのも無粋ってもんだ。








見舞いを終えたらハールの庭園でエルと落ち合って、ラナンの橋へ。
しっかし、ここは今日も大賑わいだねぇ。せっかくのデートだってのに、ちっともゆったり出来やしないよ。


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「今日もだいぶ混んでおりやすねェ」
「ほんとだよ。景色がいいから、人気なのは分かるけどさ」
「ちぃと早ぇが、そろそろ帰ぇりやしょうか、姐さん。帰ぇって茶ぁでも飲みながら、ゆっくりしやしょうや♪」
「ん……そうだね。それもいいか」

こんな人混みの中にいるよりは、ずっと2人の時間を楽しめるってもんだよ。








「ふィ~~! やぁっぱし、我が家が一等落ち着きやすねェ!」
「まったくだ」
「今、茶ぁの用意致しやすんで! 姐さんは何茶がよござんすかィ?」
「んー……たまにはバター茶もいいね」
「へィ、了解しやした♪」

キッチンに向かおうと一歩足を踏み出したエルが、何を思ったのかまたこっちを振り返ってきた。


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「あーねさん♪」
「うん? なんだい?」
「愛しておりやすよ♪」
「な、きゅ、急になんだい……ったく。……アタシも、愛してる…よ」
「へへへッ♪」

アタシの頬にキスを寄越すと、エルは上機嫌で今度こそキッチンに向かって行った。
はぁ……。アタシも生娘じゃあるまいし、エルのストレートな愛情表現に照れんのは、いい加減止そうと思ってんだけどねぇ……。
さっきみたいな不意打ちには、まだまだ弱いっていうかさ。








エルと2人、夫婦の時間をゆったりと過ごして、晩飯食って、軽く晩酌もして。
だいぶ夜も更けてきたから、そろそろベッドに潜り込んだ。エルはというと、ペティのおむつを替えてやってる。
アタシよりエルの方が、手早く丁寧に仕上げるんだよねぇ。ワレリーの面倒も見てたっていうし、やっぱり慣れってヤツかね?


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「これで良し、っと! 朝までグッスリ眠って、イイ夢見るんだぜペティ~♪」
「だぁ~」
「ほぅれ、おやすみのチューだぞ~♪ チュ~♪♪」
「ふぁっ♪ キャハッ♪」
「ペティは可愛いなァ~♪」

あ~あ~、あんなにデレデレしちまってさ。顔がだらしないくらい緩みきってやがるよ。
ま、気持ちは痛いくらい解るけどさ。ペティは可愛い。何たって、アタシとエルの天使だもんな。











23日。
朝飯食って早々、エルがアタシを抱き込んできたと思ったら……


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……案の定、コレだ。

「またオマエは朝っぱらからっ……!」
「へへッ♪ 姐さんがあんまりイイ女なもんでござんすから、おいらぁ自然とムラムr」
「ああもう! 皆まで言うんじゃないよ、聞いてるこっちが恥ずかしいってんだ!」
「恥じらう姐さんも、またそそるねェ♪」
「うっさい!」

ったく、どうしてコイツは何でもかんでも思ったコトをひょいひょい口に出すんだいっ……!








……結局エルの誘いに応じちまう辺り、アタシもほんと甘いっていうか……。
なんとかエルを引っぺがして、朝の散歩に出掛けた。市場通りを歩いてたら、向こうからシズニ神官が歩いてくるのが見えた。
そういや、ガエターノの後釜には誰が納まったんだ……って、


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「……ジェム?」
「ああ、おはよう、キリエちゃん」


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ジェムは、ヴィヴィアンの父親だ。まさかジェムが神官に選ばれるとはね……。
コイツも結構いい歳だし、もしかしたら神官のまま……ってコトも、充分有り得る。
どうしてこんな年寄りばっかり選ばれちまうのかねぇ……。








ラナンの橋の近くで、偶然ヴィヴィアンに会った。市場にイヴォンヌの為のミルクを買いに行ってたらしい。


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「なぁ、オマエもう知ってるのかい? ジェムがシズニ神官を引き継いじまったコト」
「えぇ、知ってるわ。任命されたその日の内に、知らせに来てくれたから」
「オマエは、心配じゃないかい? もしかしたら、ジェムのヤツも神官のまま……」
「それは勿論心配よ。たった1人のお父さんだもの、お葬式はちゃんとしてあげたいし。……でもね、お父さん、とても嬉しそうだったの。こんな自分でも、誰かの役に立てるんだ……って」
「……そうかい」
「お父さんが納得してるんなら、私もそれでいいと思うの」

少し困ったふうに微笑むヴィヴィアンに、アタシもそれ以上は何も言わなかった。
本当はヴィヴィアンだって、すぐに辞めれるもんなら辞めてほしいんだろうさ。だけどそうは言わずに、親父を応援するコトに決めた。
……ほんと、子供の頃と比べて、見違えるくらい強くなったよ。ヴィヴィアンはさ。








牧場で釣り餌を買って、フェイの森で魚釣りでもして時間を潰すコトにした。
偶然居合わせたステラと、並んで釣り糸を垂らす。


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「あ~ん! またワビ~!」
「どうにも調子が悪いねぇ」
「キリエちゃんも、さっきからずっとワビかガゾばっかりよね~」
「この釣り場、今日はハズレだったかも知れないねぇ」
「でもステラ、諦めないわ~! クラリスちゃんと約束したんだもの、明日の朝ごはんはフギシチューにするって~!」
「シチューはいいけど、余計なモン入れんじゃないよ」

って、今更言ったところで手遅れにも程があるけどさ……。








ずっと魚釣りしてたら疲れちまった。水でも飲んで、一休みするか。


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「あねさん! こんにちわー!」
「ああ、ワレリーかい。しーぽんにでも会いに来たのかい?」
「ん、それもあるけど。もりでキレイなはっぱやおはなをあつめようかなって」
「ふぅん? ひょっとして、ミニーの為にかい?」
「ん! そうなの! おうちにはぼくとおかあちゃんだけなんだし、ぼくがしっかりおかあちゃんをたすけてあげなくちゃ!」
「フフ、いい心掛けじゃないか。流石はアタシの義理の弟だ」
「えへへ♪」

小さな胸を張るワレリーを見てると、なんだか凄く微笑ましいよ。
あぁそうだ。さっき釣ったワビやガゾ、何匹かワレリーに持たせてやろうかね。








帰る前に酒場に寄って、美味そうな肴とエールが並べてあったから買って帰るコトにした。
晩酌でもしながら、のんびりエルの帰りを待つか。


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「前ほど呑もうとは思わなくなっちまったけど、やっぱりエールは美味いね」

ほろ酔いのいい気分でいると、家の扉が開く音がした。

「たでぇま帰ぇりやした~!」
「あぁ、おかえり、エル」
「おッ? 晩酌していなすったんですかィ?」
「まぁね。エール、オマエの分もあるよ。……ふぅ。やっぱり酒が入ると、少し身体が火照っちまうねぇ」

シャツの前を開けて空気を送り込んでたら、隣に座ってきたエルにやんわりと抱き寄せられた。

「ん?」
「姐さん、」


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「は、はあ!? オマッ……今朝も、」
「今朝は今朝、今は今、で、ござんすよ♪ あーねさん♪」
「こらっ! 勝手にヘンなトコ触るなっ!」
「こぉんな色っぺぇ姐さんを前ぇにしてよゥ。誘わねぇ方が失礼ってなもんで」
「~~~っっ! この、ばかぁっ!」

……なんだかんだでキッパリ突き放せない、アタシもアタシなんだけどさ……。











24日。
今朝も、起きて一番にペティに声を掛ける。


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「フフ……今日も元気一杯だね、ペティ。そら、抱っこしてやろうね」
「だぅあ~♪」
「オマエも随分重たくなったよねぇ。順調に育ってくれてて、嬉しいよ」

あと10日もすれば、1歳の誕生日なんだもんなぁ……。月日ってのは、ほんとに急ぎ足で過ぎ去っちまうね。








今日の朝飯はピクルドエッグ。なんでも、エルの家に代々受け継がれてる秘伝のレシピで作ったらしい。


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「如何でござんしょう? 姐さんのお口に合やぁ良いんでごぜぇやすが……」
「結構酸味がキツめだけど、コレはコレでいけるよ。美味い」
「そいつぁ良ござんした! お袋の味にゃあちぃとばかし及びやせんが、なかなかいい出来だと自信はあったんで♪」
「……今度、アタシにもそのレシピ、教えとくれよ。アタシも一応オマエの嫁なんだし……オマエんちのレシピくらい、ちゃんと覚えたいし、さ……」
「へィ♪おいらも是非、姐さんにこのレシピで作って頂きてぇなァ♪」

まぁ、上手く作れる確率なんて、限りなく0に近いだろうけどさ。
失敗したって、また何遍でも挑戦すりゃいいんだよ。そうすりゃ、そのうち少しはマシなモン作れるようになるだろ。








休日ってコトで、エルは朝から鍛錬しに行くらしい。暇だから、アタシも付いてってみようかね。
最近のエルは暇さえあればサプリを飲んで鍛錬してる。特に戦士を目指してるワケじゃなく、単にアタシとペティを守りたいから……って、コトらしい。
多分、アタシの方がまだエルより強いだろうと思うけど。……エルのその気持ちは、照れ臭くなるけど凄く嬉しいよ。


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「どりゃあ! せいッ!」
「……エル、もう始めて1刻以上は経つよ。そろそろ休憩したらどうだい?」
「おっと、もうそんなに経っておりやしたかィ? そんじゃあここいらで一息入れやしょうかねェ」
「そうしな。あんまり根詰め過ぎんのも返って良くないからね。それから……」


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「……バズサンド。弁当にと思って、ここに来る途中で市場の店で買っといたんだ。食うだろ?」
「そいつぁ有り難ェ、丁度小腹が空いてきてたんでさァ! ……したが、どうせならおいらぁ姐さんの手作りのが良かったなァ」
「今日は作る時間なかったんだし、しょうがないだろ? ……また今度、作ってやるから……鍛錬しに行く日は、前もって知らせといとくれよ」
「へィ、今度からそう致しやす♪」

手作りの弁当持って旦那の鍛錬に付いて行く……なんて、なんかちょっと女房らしくていい……って、らしくもなく思っちまうよ。








夕方になって、エルも鍛錬を終えたことだし勇者の公園へ顔を出しに行った。
24日といえばダロスの速駆けだからね。ワレリーやゾーイは今年で最後になるんだし、結果はちゃんと見届けてやっとかないと。


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一等賞は、どうやらセリーヌだったらしい。
けどまぁ、ワレリーもゾーイも随分清々しそうな面構えしてるよ。きっと全力出し切って完走したんだろうさ。よく頑張ったね。








ワレリーたちと暫く立ち話してたもんだから、帰りは少し遅くなっちまった。
帰ってすぐ寝室に行くと、ペティはもう夢の中だった。エルが寝かし付けてくれたんだね。


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手招きされるままにエルに寄って行くと、やんわりと抱き込まれた。それからすぐに額へキスが落ちてくる。

「愛しておりやすぜ、姐さん♪」
「うん……アタシも」
「へへッ♪」

分厚い胸板に頬を摺り寄せてみると、アタシを抱くエルの腕に力が籠るのが判った。

……で、だ。

「ドコ触ってんだいオマエは」
「んん~? 姐さんがあんまり可愛いもんで、おいらぁ目が冴えちまいやしてね?」
「ったく、もっと昼間の内に体力消耗しとけってんだよっ……!」

休憩なんかさせないで、もっとガンガン鍛錬させときゃよかったね……!








25日。
昨日鍛錬の合間にエルと約束してたから、2人でデートしに出掛けた。


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ラナンの橋まで来たけど、今日は珍しく人が少ないね? お蔭でいい景色を眺めながら夫婦水入らずでゆったり出来そうだ。

「いい天気……だけど、流石に25日にもなると風が冷たいねぇ」
「あと2日もすりゃあ冬至でござんすからねェ。今年も、もうすぐ終ぇかァ……早ぇもんだぁなァ」

言いながら、アタシを抱き寄せてくるエル。……こうやってくっ付いてると、風も全然気にならないね。むしろエルの体温で凄く温まる気がするよ……。








デートを終えて、エルは畑で野菜の収穫、アタシはフェイの森で魚釣りをする為に一旦別れた。
今日はフギもそこそこ釣れてるし、いい調子なんじゃないかねぇ?
……お。マンフレッドのヤツじゃないかい。アイツも魚釣りに来たのか……って、


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「オマエ、まさかその指輪……?」
「あ……うん。僕、婚約したんだ……」
「へぇ、そいつはめでたいじゃないか。相手は誰なんだい?」
「え、と……ジーンちゃん、だよ」
「ジーンだって?」

カイルんトコの?
成人してからこっち、男をとっかえひっかえして遊び歩いてた、あのジーンと?
……何て言うか、意外な組み合わせだね……。

「オマエたち、そんなに親しかったのかい?」
「ううん……どちらかと言えば、僕はジーンちゃんのこと、ちょっと苦手だった……かな」
「だろうねぇ、オマエのその性格を考えりゃさ。それが一体どうした風の吹き回しだい?」
「成人してから、ずっとジーンちゃんに誘われてたんだけど……僕、ずっと断ってて。そうしたら、ジーンちゃんも段々ムキになっちゃったらしくて……。気が付いたら、本気で好きになっちゃった……って、言ってた」
「ふぅん……」
「……僕も、そう。……気が付いたら、好きになってた。ジーンちゃんのこと……」

……まぁ、なんとなく解る気がするよ。
アタシだって、エルのコト最初は迷惑なヤツだとばっかり思ってたのに、気が付いたらこのザマだ。
人の心や情ってのは、いつどんなふうに転がるか解らないもんだよね。……人生と同じでさ。

「クレオは、何て?」
「凄く驚いてた。……だけど、すぐに祝福してくれたよ」
「あぁ、目に浮かぶようだよ」

あの世でカイルのヤツも、面食らってんのかねぇ……?
いや、アイツのコトだ、クレオの息子と自分の娘が……って、小躍りしながら喜んでるかもしれないね?








釣った魚を何匹か牧場の小屋へ納品しに行くと、丁度エルに会った。
どうやらエルも、畑仕事の後に別の場所で魚釣りしてたらしい。


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「エル、お疲れ」
「お疲れ様でごぜぇやす、姐さん! 今日は活きのいいフィンがいっぺぇ釣れやしたぜ!」
「こっちも、丸々したフギが何匹か釣れたよ」
「おッ! 本当だァ、美味そうなフギでござんすねェ♪」

お互いの釣果を見せ合って、笑い合う。
たったそれだけのコトだってのに、心がホッカリ温かくなって幸せな気分になっちまうね。


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「もう夜だし、ここから一緒に帰ろう、エル」
「へィ、そう致しやしょう♪」

満面の笑みで、エルがいつも通り手を差し出してくる。
アタシがその手に自分の手を重ねると、エルはまた一段と笑みを深めてゆっくりと歩き出した。


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こうやって、夜道を2人で並んで歩いて帰るのも、いいもんだ。

「ん? オマエ、果樹園にも行ってきたのかい?」
「へェ、そろそろジャムが切れそうだったんで、小せぇやつをいくつか採って参ぇりやした」
「そうかい。……オマエの手作りジャムは素朴な味で美味いから、いつもついつい食い過ぎちまうんだよねぇ……」
「へへッ、姐さんにそう仰って頂けるたァ、嬉しいねェ♪ ジェムの作り方も、お袋から教わったんでさァ」
「ミニーはほんと、料理上手だね」
「へィ、おいらの自慢のお袋でござんす♪」
「フフ」

アタシも、ペティにとって自慢の母親になりたいもんだ。……それにはまず、料理の腕をもっとマシなモンにしとかないとねぇ……。











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龍騎士の試練に勇者が不在なんて、5代プレイしてきて初めてのことでありました\(∵)/
デートの約束でもしてたのだろうか……今となっては確認する術がないので、真相は闇の中ですが……^^;
日記では省いてますが、白夜の宴はそりゃあもう居心地が悪かったですよ、ええ。各戦士長の労いの言葉が、(いつもと何ら変わらないのに)とても皮肉めいてて刺さる刺さるwwwwガイスカ君も生きた心地がしなかったことでしょう……(((´ω`)))ww

カイル君の娘のジーンちゃんと、クレオ君の息子のマンフレッド君が、従姉弟同士でくっ付かないかなーとか思ってたので、彼らの婚約は嬉しいサプライズでした!°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
ジーンちゃんもマンフレッド君も、全然違う子とデートしてるトコばっかり見掛けてたので、本当に予想外の出来事というかw
天国のカイル君も、愛娘の結婚相手がマンフレッド君なら何も文句はないことでしょう(˘ω˘) むしろニコニコしながら見守ってくれてそうだw


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